松山が驚異の追い上げを見せた2017年大会 初日82位から日本勢最高タイの2位…16日から全米オープン


2017年、全米オープンの練習場で青木功氏と談笑した松山英樹(右)

2017年、全米オープンの練習場で青木功氏と談笑した松山英樹(右)

 男子ゴルフの海外メジャー、全米オープンは現地時間16~19日、米マサチューセッツ州のザ・カントリークラブで行われ、日本からは松山英樹(LEXUS)らが参戦する。1895年から始まった伝統の一戦では、数多くのドラマが繰り広げられた。スポーツ報知では122回目を迎える大会に向け、過去の大会を随時掲載する。第1回は松山が驚異の追い上げを見せて1980年青木功に並ぶ2位タイに入った2017年大会。

 松山が世界一にあと一歩まで迫った。初日は1イーグル、4ボギーの2オーバー82位と大きく出遅れ。パットの不調を問われ「それが分かっていたら入っている。(心境は)最悪です」という状況から、2日目はパットが改善され、7バーディー、ボギーなしの65で一気に挽回し、2差の8位に浮上。3日目も4バーディー、3ボギーの71で粘り、首位と6打差の14位で最終日を迎えた。

 攻めのゴルフで8バーディー、2ボギーのベストスコアで66。18番でバーディーを決めた時点では、トップのケプカとは1差とし、カップにボールを沈めると数千人の大観衆からスタンディングオベーションが起こった。ケプカ(米国)は16番から3ホール連続でバーディーを決め、4差に広がったが、過去116回の歴史で5人しかいなかった2桁アンダーで、日本人の大会最多アンダーパー記録(80年青木、6アンダー)を大幅に更新する活躍に「いいプレーができたので満足はしている」と穏やかに振り返った。

 松山は同年の全米プロ選手権で、最終日の11番まで首位に並びながら5位となるなど、世界トップで活躍を続け、昨年のマスターズで日本勢海外メジャー初Vにつなげた。

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