今田竜二氏、松山英樹はフェアウェーキープ率65%以上にできれば優勝争い絡める…鍵はティーショット


松山英樹

松山英樹

◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米オープン 第1日(16日、米・ザ・カントリークラブ)

 米国屈指の歴史あるコースでメジャー今季第3戦が開幕した。10年連続10度目出場の松山英樹(30)=LEXUS=が70で回り、イーブンパーで4打差の日本勢最高26位につけた。日本男子歴代単独3位となる自身38度目のメジャーで3バーディー、1ボギー、1ダブルボギー。男女を通じて日本人初のメジャー2勝目へ上々の滑り出しをみせた。アダム・ハドウィン(カナダ)が66の4アンダーで首位。

 松山選手は序盤こそ、出入りが激しかったですが、得意のアイアンショットを軸に安定したラウンドを見せてくれました。2週前のツアーでクラブの規則違反で第1ラウンド途中で失格となり、5月の全米プロ選手権以来の実戦でした。

 ティーショットのばらつきが見られ、12番は左に引っかけてのダボでした。それでも、アイアンで小さなグリーンをしっかりとらえ続けて堂々たるプレー。試合勘の影響は全く感じさせない、落ち着きがありました。首位と4打差なら上々のスタートと言えます。

 コースは距離の長いホールと短いホールの強弱が強く、松山選手のようなショットメーカーに有利です。アイアンはかなり好調で、ショートパットも気持ち良く打てている。2日目以降はグリーンが硬く締まってくるので、ティーショットがカギになります。フェアウェーキープ率を65~70%まで上げられれば、間違いなく優勝争いに絡めると思います。(プロゴルファー・今田竜二)

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