今田竜二氏、松山英樹ミラクルVの可能性ある 難条件なら追う立場に“追い風”


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米オープン 第3日(18日、米マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ=7254ヤード、パー70)

 5打差24位から出た松山英樹(30)=LEXUS=が72で回り、通算2オーバーで首位と6打差の17位に浮上。強風下で出場64人中アンダーパーが7人。バーディーなし、2ボギーと粘り、日本人初のメジャー2勝目へ可能性を残した。ともにメジャーで初Vを狙うウィル・ザラトリス(米国)とマシュー・フィッツパトリック(英国)が4アンダーで首位。

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 第3ラウンドは平均スコア73.531で、72だった松山選手はスコアだけを見れば悪くはありませんでした。ただ、優勝を見据えると本人は全く満足していないと思います。5、8、14番とバーディーを取らなきゃいけないホールで、ショットのミスで一つも伸ばせず。首位との差を縮めなきゃいけない立場としては、つらい一日だったと思います。

 それでも首位とは6打差。最終日は気温が10度前後まで下がり、風も吹く、さらに過酷な予報です。ラームやシェフラーら名のある選手が上位にいますが、スコアを伸ばしにくい難条件になれば、追う立場の松山選手には“追い風”になる。逆転するには、ティーショットをピンを狙えるフェアウェーに着実に置いていくことが不可欠です。松山選手は、もともと最終日に爆発することが多い。5、8番で伸ばして後半にチップインなどで運も味方に流れをつかめれば、ミラクルを演じる可能性はあると期待します。(プロゴルファー・今田竜二)

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