日本男子逆転Vへ望みつなぐ3差2位 古川創大「前日がひどかったので」修正69


5大会ぶりの優勝を目指す日本男子のキャプテンを務める古川創大は、第2日を5バーディー、2ボギーの69で回り貢献(大会提供)

5大会ぶりの優勝を目指す日本男子のキャプテンを務める古川創大は、第2日を5バーディー、2ボギーの69で回り貢献(大会提供)

◆報知新聞社後援 ▽ジュニアゴルフ国別対抗世界選手権 2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ 第2日(23日、三重・白山ヴィレッジGC=男子7018ヤード・パー72、女子6358ヤード・パー72)

 イタリアと並ぶ首位から出た日本男子は、3差2位に順位を落としたが、好位置で逆転Vへの望みをつないだ。初日は振るわなかったチーム最年長の古川創大(そうた、18)=日章学園高3年=が、69の好スコアをマーク。5大会ぶり5度目の優勝へ、主将が最終日のさらなる爆発を誓った。3差3位でスタートした日本女子は4差に離されたが3位をキープ。逆転での3連覇を目指す。

 古川が安どの表情を見せた。5バーディー、2ボギーでこの日チーム2位の3アンダー。「前日がひどかったので、ちょっとは貢献しないと帰れない。内心、悔しかった」。チーム最下位の75と崩れた初日は、チーム最長身184センチが小さく見えたが、存在感と笑顔が戻った。

 初日終了後、「ドライバーと、ウェッジ100ヤード以内の距離感」を徹底練習。3つのバーディーは80~96ヤードを58度で、いずれも4メートル以内に寄せて奪取。「昨日は全体を意識して焦ったので、目の前のホールに集中した」。誠実な取り組みと冷静な修正力が実った。

 オットリ口調でほんわかムードを漂わせるが、内には熱い血がたぎる。格闘技好きで、前夜は総合格闘家・朝倉未来のユーチューブを見て気分転換。19日の那須川天心―武尊(たける)戦に関しても、「武尊選手を応援していたので、試合前にモチベーションが下がった。(初日の不振は)そのせいです」と笑わせた。

 日本は、個人トップで首位発進に導いた最年少15歳の松井が73と伸ばせなかったが、年長者3人がカバーした。「皆、しっかりしている。あしたはもっといいスコアで爆発したい」と古川。最高のチームワークで頂点を奪う。(宮崎 尚行)

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