◆報知新聞社後援 ▽ジュニアゴルフ国別対抗世界選手権 2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ 第2日(23日、三重・白山ヴィレッジGC=男子7018ヤード・パー72、女子6358ヤード・パー72)
イタリアと並ぶ首位から出た日本男子は、3差2位に順位を落としたが、好位置で逆転Vへの望みをつないだ。初日は振るわなかったチーム最年長の古川創大(そうた、18)=日章学園高3年=が、69の好スコアをマーク。5大会ぶり5度目の優勝へ、主将が最終日のさらなる爆発を誓った。3差3位でスタートした日本女子は4差に離されたが3位をキープ。逆転での3連覇を目指す。
古川が安どの表情を見せた。5バーディー、2ボギーでこの日チーム2位の3アンダー。「前日がひどかったので、ちょっとは貢献しないと帰れない。内心、悔しかった」。チーム最下位の75と崩れた初日は、チーム最長身184センチが小さく見えたが、存在感と笑顔が戻った。
初日終了後、「ドライバーと、ウェッジ100ヤード以内の距離感」を徹底練習。3つのバーディーは80~96ヤードを58度で、いずれも4メートル以内に寄せて奪取。「昨日は全体を意識して焦ったので、目の前のホールに集中した」。誠実な取り組みと冷静な修正力が実った。
オットリ口調でほんわかムードを漂わせるが、内には熱い血がたぎる。格闘技好きで、前夜は総合格闘家・朝倉未来のユーチューブを見て気分転換。19日の那須川天心―武尊(たける)戦に関しても、「武尊選手を応援していたので、試合前にモチベーションが下がった。(初日の不振は)そのせいです」と笑わせた。
日本は、個人トップで首位発進に導いた最年少15歳の松井が73と伸ばせなかったが、年長者3人がカバーした。「皆、しっかりしている。あしたはもっといいスコアで爆発したい」と古川。最高のチームワークで頂点を奪う。(宮崎 尚行)