ジュニアゴルフ、日本女子3連覇ならず7差2位 上田澪空「自信になる」個人3位健闘…優勝はスペイン


上田澪空(大会提供)

上田澪空(大会提供)

◆ジュニアゴルフ国別対抗世界選手権 2022トヨタジュニアゴルフワールドカップ 最終日(24日、三重・白山ヴィレッジGC=男子7018ヤード・パー72、女子6358ヤード・パー72)報知新聞社後援

 4差3位からスタートした日本女子は、この日のトータルで3つスコアを伸ばしたが、7差2位に終わった。最終日の大逆転はかなわず、2018、2019年大会に続く3連覇はならなかった。優勝はスペインで、3日間のトータルスコアは417(15アンダー)だった。

 日本女子は高校2年生トリオで挑んだが、あと一歩及ばず。この日、4バーディー、1ボギーでチームトップの69をマークして追い上げた上田澪空(みく、16)=共立女二高=は「前半は(スコア)33で、ドライバーもショットも振り切れたし、パットも打ち切れた。でも前半が良かったから、後半は変な力が入ってなかなか、バーディーが取れなかった」と唇をかんだ。それでも3日間のトータルスコア211(5アンダー)は日本勢最上位で、全体でも3位と健闘。「1日目から72、70、69と段段上げられたのは、すごく自信になると思う。海外選手のショット精度の高さはすごい。ラフからでもピンに付けてくるし、難しいアプローチからチップインさせたり規模の大きなプレーをしている。アプローチのバリエーションを増やしたいと思った」と刺激を受けた様子だった。

 前日の第2ラウンドをチームトップの69で回った手塚彩馨(16)=佐久長聖高=は、この日3バーディー、4ボギーの73。「調子があまり良くないなかで、耐えるゴルフはできた。自分の今のベストは尽くせたと思う」と悔しさの中にも充実感をにじませた。同世代の海外選手とのラウンドには「もっと英語をしゃべられれば、他の国の人ともっと交流できると思ったので、勉強したい」と英語マスターにも意欲。「来年も出られるように、これからの試合を頑張っていきたい」と1年後のリベンジを誓った。

 最終日を3バーディ、3ボギーのイーブンパーで終えた徳永歩(16)=ECC学園高=は「パターが思った通りに打てなかった」とグリーンに苦しんだ。1日目からのスコアは72、74で「一度もアンダーを出せずに終わったのが悔しい。力を出せなかったし、元々の力も足りなかった」と厳しい表情。それでも、自身初の国際大会を「(外国語の)単語を聞きながらしゃべるのが楽しくて、もっとしゃべられるようになりたいなと思った」と満喫した様子で、「最低でも(チームで)2位になれたことには、ホッとはした」と最後は笑顔で締めた。

◆最終成績

 ▽女子 〈1〉スペイン417〈2〉日本(上田澪空69、徳永歩72、手塚彩馨73)424〈3〉カナダ425〈4〉コロンビア430〈5〉南アフリカ433〈6〉メキシコ434

(※女子は3人によるストロークプレーで、各日上位2人のトータルスコア)

※数字は速報値

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