有村智恵
女子プロゴルファーが中心となって、２０２０年から公式インスタグラムで情報を発信してきた「ＬＡＤＹ ＧＯ」が４日、初主催となるツアー外競技「ＫＵＲＥ ＬＡＤＹ ＧＯ ＣＵＰ」を今月１３日に行うことを発表した。
潤滑剤・自動車関連用品メーカーの呉工業株式会社が共催で賞金総額８９６万円で、優勝賞金５５６万円。３０代以上の女子プロゴルファーが参加できる真剣勝負の場を提供するという。１８選手が９組に分かれて、９ホールの変則ストロークプレーのダブルス戦で競う。
日本女子ツアーの空き週でもあり、出場選手は有村智恵＆原江里菜組、下村真由美＆藤田さいき組、笠りつ子＆木戸愛組、若林舞衣子＆菊地絵理香組、服部真夕＆一ノ瀬優希組、金田久美子＆藤本麻子組、西山ゆかり＆吉田弓美子組、佐藤のぞみ＆仲宗根澄香組、佐藤靖子＆甲田良美組となっている。
プレーの模様は「ＧＯＬＦ ＮｅｔＴＶ」の公式アプリ及び、ＹｏｕＴｕｂｅにてネット放送生配信。８月中旬に「ＢＳテレビ東京」でダイジェスト版を放送予定という。
大会発足の中心的な役割を担った有村智恵（３４）＝フリー＝は４日、自身のＹｏｕＴｕｂｅでこの大会に関するコメントを発表した。「私と原江里菜でトーナメントをやりたいと動いていて、このたびスポンサードしてくださる会社の方と出会えて。決まったのはかなり近々の２か月前で」と経緯を報告した。
なぜ出場選手を３０代以上にしたかは「プロとしての人生と、一人の女性としての人生の両立がすごく大変だなと思って。色んな選手と話しても皆、そこで悩んでいる」と説明した。
近年、女子プロの選手寿命も伸び、結婚後もミセスプロとして活躍選手も増えているが、出産後にツアーに戻って、毎週のように転戦生活を送るには高いハードルも残っている。有村は「今回やることで、できるのであれば来年以降、色んな会社の方々にそういう試合もやっていいんだな、と思って頂けたらすごくうれしいです。何らかの理由で、（選手が）ツアーから離れる選択を強いられた時の選択肢の１つとしても、自分の人生を尊重しながら、ゴルフを続けることができたらいいなと思って。今回がその第一歩になればいいな、と思っております」などと今回の大会初開催に込めた意義を説明した。