世界ジュニア開幕、「ゴルフ天才少女」須藤弥勒は首位と5打差9位スタート


ゴルフ世界ジュニア選手権第1日は9位スタートとなった須藤弥勒(左はキャディーを務める母・みゆきさん、提供写真)

ゴルフ世界ジュニア選手権第1日は9位スタートとなった須藤弥勒(左はキャディーを務める母・みゆきさん、提供写真)

◆ジュニアゴルフ世界メジャー 世界ジュニア選手権女子9・10歳の部  第1日(12日、米カリフォルニア州サンディエゴ・シンギングヒルズゴルフリゾート=4201ヤード、パー74)

 6月にジュニア欧州選手権(英国スコットランド)を制して史上初のジュニア4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)は4バーディー、ボギーなしの70で回り、首位と5打差の9位でスタートした。まずまずのスコアで回ったものの上位陣には差をつけられた弥勒は「2~3メートルのパットを決められなかった。これでは勝てるものも勝てません。キャディーとしてサポートしてくれた母にも申し訳なく思います」と悔しそうに話した。

 今大会は3日間競技。残り2ラウンドに向けて弥勒は「ハイレベルの戦いで面白いです。明日から巻き返したい」と気持ちを入れ替えて話した。コースの内外で弥勒を支える母・みゆきさんは「いつも見たことのない選手が上位に来て、弥勒にいい刺激を与えてくれています。すごく楽しいですが、もうちょっとだけ調子が戻ってくれればいいですね」と娘に優しく話しかけるように語った。

 弥勒は10歳のアマチュアながら11社・団体のスポンサーを持つなど注目度抜群。「スポーツ選手は注目されてナンボの世界ですから幸せです」と前向きに話す。注目を力に変えて大逆転優勝を目指す。

 香港のサブリナ・ウォンが65で回り、首位。日本勢では本村彩歌が69で7位、道上稀唯が70で9位、寺町美友海が72で15位のスタートとなった。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導で成長を続けている。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。現在、ドライバーの飛距離は220ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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