世界ジュニアで大敗の「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が名所ポテトチップロックでリフレッシュ


須藤弥勒(右、左は母・みゆきさん)は名所のポテトチップロックでリフレッシュした(提供写真)

須藤弥勒(右、左は母・みゆきさん)は名所のポテトチップロックでリフレッシュした(提供写真)

 ジュニアゴルフ世界メジャーの世界ジュニア選手権女子9・10歳の部(12~14日、米カリフォルニア州サンディエゴ・シンギングヒルズゴルフリゾート)で17位に終わった須藤弥勒(ゴルフ5)は、まさかの大敗から一夜明けた15日、サンディエゴ郊外にある名所のポテトチップロックを登頂し、リフレッシュした。ウッドソン山の頂上にあるポテトチップのような形状をした岩に上り、元気を取り戻した弥勒は改めて「プロの世界で伝説のゴルファーになる」という目標を実現することを誓った。

 この1年、弥勒はコースの内外で、快進撃を続けてきた。今年6月にジュニア欧州選手権(英国スコットランド)で2位に12打の大差をつけて圧勝し、史上初のジュニア4大メジャーのグランドスラムを達成。今年1月にはアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったっため「天才ゴルフ少女」と呼ばれる弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で、ゴルフ専門店の「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約を結ぶなど、計11社・団体とスポンサー契約を結んだ。

 注目度が増す中、世界ジュニアで4年ぶり3度目の優勝を狙ったが、優勝と17打差の17位で終戦した。「競技人生の中で一番つらい試合でした。30センチのパットが3メートルぐらいに長く感じた。3日間の試合も長く感じました」と苦戦の3日間を振り返った。キャディーを務めた母・みゆきさんは「精神的にこれだけ疲れている弥勒を見るのは初めて。『優勝以外は負け』という思いが重くのしかかっていたのだと思います」と話す。

 試合の翌日、みゆきさんは精神的に疲れ切っていた弥勒を気分転換させるため、名所のポテトチップロックに連れ出した。母と娘は約2時間の山道を歩きながら多くを語り合った。「山頂は遠い。頂きは近いと思ったら、滑ったり、転んだり、なかなか、たどり着かないものだよ」と諭した母の言葉に弥勒は「私は負けない」と答えたという。

 10年後の2032年ブリスベン五輪で金メダル獲得。そして「プロの世界で伝説のゴルファーになる」のが究極の目標。カリフォルニアの青空の下、弥勒は改めて自身の夢を実現するため、努力することを誓った。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導で成長を続けている。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。現在、ドライバーの飛距離は220ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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