石川遼2差暫定7位発進、2時間半雷雨中断も3連続バーディー 2年8か月ぶりVへ「自分のゴルフを」


初日4アンダーの好スコアでホールアウトし、同組選手やキャディーとグータッチを交わす石川遼(カメラ・今西 淳)

初日4アンダーの好スコアでホールアウトし、同組選手やキャディーとグータッチを交わす石川遼(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社後援 ▽日本男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、静岡・グランフィールズCC=7219ヤード、パー71)

 雷雲接近による2時間30分の中断を挟み、競技は日没サスペンデッドとなった。51人が第1ラウンドを終えられなかった。2019年大会覇者でツアー17勝の石川遼(30)=カシオ=は、10度目の出場で5バーディー、1ボギーの67で回り、4アンダーで首位と2打差の暫定7位につけた。初優勝を狙う吉田泰基(たいき、24)=東広野GC=が65で暫定首位に立った。

 石川は序盤に雷雨で2時間30分もの中断を強いられたが、悪天候の中でもさすがのプレーを見せた。ラウンド中からツバの広い黒色のハットを着用。「天気が回復しても、自分の雲行き的には怪しいスタートになった」と言いながら、「けど、そこから何とか耐えることができて良かった」と柔らかい表情で振り返った。

 前半の12番でボギー先行も、16番で第2打を50センチにつけて初バーディー。18番はグリーンの縁からチップインバーディー。1番も伸ばし、2番で1メートルのバーディーと圧巻の3連続バーディーを披露した。「ラフが非常に深い方」というメジャーの難設定の中でも「自分じゃ無理かと思っていたラフから飛ばせるようになったり、収穫もあった」と強調した。

 この日はドライバーを「10回くらい打った」と多用し、「感覚だったり、弾道、持ち球がようやくでき上がってきた感じ」。取り組んで約2年となるトップの位置を低くした現在のスイングに手応えをにじませた。

 日本プロは節目の10度目出場だ。19年に初制覇し、今年で4回連続で初日に60台と好発進を決めている。国内ツアーは6月のジャパンプレーヤーズ・チャンピオンシップ(33位)以来、6週ぶりの開催。前週ツアー外のマッチプレーに出場した以外の4週はトレーニングに充て、「体力をしっかり付けてコンディションを整えて臨みたい」と話していた。

 今季は中日クラウンズの7位が唯一のトップ10。19年最終戦の日本シリーズJTカップ以来となる、約2年8か月ぶりの優勝へ、「波に乗っている選手もいる中でしっかり自分のゴルフをする。コースとの闘い、自分との闘いになる」と自身に言い聞かせた。

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