菊地絵理香、地元・苫小牧のご当地グルメ「カレーラーメン」食べて再び北海道で勝つ!「出遅れないように」


北海道meijiカップに向けてきのこの山をPRした女子ゴルフの菊地絵理香

北海道meijiカップに向けてきのこの山をPRした女子ゴルフの菊地絵理香

 女子プロゴルフツアーの北海道meijiカップは5日から3日間、札幌国際CC島松C(6557ヤード、パー72)で、一日上限3000人の有観客で開かれる。4日はプロアマ戦が行われた。苫小牧市出身で2週前に24年ぶり北海道勢Vを決めた、通算5勝の菊地絵理香(34)=ミネベアミツミ=は、地元での2度目の優勝へ、ご当地グルメ「カレーラーメン」で力をつけてアタックする。

 真夏の北の大地でプロ15年目の34歳が、熱い思いで新たなスタートを切る。注目される“北海道V2”のツアー記録に、菊地も意識。話題を振られると「そう言われるんじゃないかと思ってプレッシャーだった」と苦笑いした。

 06年のアマチュア時代からmeijiカップへの出場は15度目だ。15年に6位、16年に9位とトップ10入りしたが「コースに苦手意識があるグリーンが読みづらい部分があったり、風の難しさも」と振り返る。今大会の攻略ポイントとして、「ラフが沈みやすい長さなのが難しい。フェアウェーキープが大事」と挙げ、「正直、ここで良い成績を残せていない。それをリベンジしたいっていう気持ちもあります」と強い決意を示した。

 2週前に、北海道出身者では1998年の東洋水産レディス北海道の大場美智恵以来24年ぶりに道内ツアーを制覇した。道産子の後輩・小祝さくららと競り合って頂点を勝ち取り、涙した。その反響は大きく、今大会から長野県に本社のある機械加工品事業「ミネベアミツミ」との所属契約も決まった。ヘッドギアやウェアに同社のロゴが入り、「大変光栄に思っております」と菊地。契約後の初戦は“新装開店”にふさわしく今大会では、7月最終週の「大東建託いい部屋ネットレディス」に続く北海道での2連勝がかかった。ちなみに道勢の地元での年度内2勝は過去にはいない。

 絶好機でもある。今週はメジャーのAIG全英女子オープンが開催され、日本人は過去最多12選手が国内ツアーで不在になった。西郷真央や山下美夢有、西村優菜、勝みなみら今季好調選手は海の向こうだ。「3日間競技ですし、一日ビッグスコアを出さないとなかなか勝つのは難しい。まずは明日、出遅れないように」と菊地。初日に向け、苫小牧市のご当地グルメ「カレーラーメンを食べる」考えも明かした。初日から華麗なプレーでV戦線を賑わせる。(榎本 友一)

 ◆菊地 絵理香(きくち・えりか)1988年7月12日、北海道苫小牧市生まれ。34歳。6歳でゴルフを始める。宮城・東北高卒業後の2008年、2度目のプロテストで合格。15年のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝。19年、主に上田桃子、岩田寛のキャディーを務める男女通算12勝の新岡隆三郎氏(49)と結婚。姉・明砂美(36)もプロゴルファー。趣味は音楽鑑賞、読書。157センチ、52キロ。

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