横田真一が青学大駅伝チーム所属の長男とタッグでシニア初V狙う 19日からファンケルクラシック


青学大駅伝チームに所属する長男・知己(左)とタッグを組み、シニア初優勝を目指す横田真一

青学大駅伝チームに所属する長男・知己(左)とタッグを組み、シニア初優勝を目指す横田真一

 男子プロゴルフの国内シニアツアーのファンケルクラシックは19日から3日間、静岡・裾野CCで行われる。開幕前日の18日はプロアマ戦が開催。初出場のシニアルーキー横田真一(ELPA)は、今年の箱根駅伝で完全優勝を果たした青学大の駅伝チームに所属し、今大会ではキャディーを務める長男の知己(ともき、2年)と共にシニア初優勝を目指す。

 日本男子レギュラーツアー2勝の実績を持ち、今季からシニアツアーに参戦する横田は、トレードマークの笑顔をいつも以上にほころばせていた。雨天の影響で9ホールに短縮されたプロアマ戦を終えた後、50歳のシニアルーキーは「調子はいいですよ。きょう4つバーディーを取りました」とにこやかに話した。

 横田を笑顔にしている理由は調子の良さ以上に愛息の存在だ。今大会では長男の知己が初めて横田のキャディーを務める。「いいところを見せたいですね。優勝を狙っています」。初参戦のシニアツアーで11位、10位、33位、68位という成績で迎えた5戦目で念願の初優勝へ意欲を見せた。

 知己は大学駅伝界で最強の青学大チームに所属。ちょうど、この1週間が夏休みの帰省期間のため、親子タッグが実現した。「父は自分と違ってトップアスリート。尊敬しています。真剣勝負の場で陸上競技につながる何かを学びたい」と知己は真剣な表情で話した。

 全国から精鋭が集まる青学大駅伝チームの中で、青学高等部出身の知己の5000メートル自己ベストは15分15秒75。チームで最も遅い。「秋の記録会で結果を出さなければ後がありません」と知己はチーム内での厳しい現状を理解している。長野・菅平高原合宿の最終日に行われた青学大恒例の42・195キロ走では2時間45分で走破。この日もプロアマ戦を終えた後、約15キロを走り込んだ。父は「長距離走は大変ですよ…。精いっぱい、頑張ってほしい」と息子にエールを送る。

 大会初日には横田の妻で、知己の母のタレント穴井夕子さんも応援に駆けつける予定。青学高等部時代は陸上と並行し、競技ゴルフの経験を持つ知己は「父は本当に調子がいいと思います。きょうのプロアマ戦のようなプレーができれば面白いですね」と期待する。

 「親子タッグで最終日最終組を回って目立ちたい」。横田真一は、大学駅伝界で必死に踏ん張る知己にアスリートの生き様を見せつけるつもりだ。

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