横田真一が青学大駅伝チーム所属の長男・知己とタッグで7位好発進 タレントの妻・穴井夕子さん、女優志望の長女・真子さんも熱烈応援


7位発進した横田真一(左端)。(左2人目から)キャディーを務めた長男・知己、女優志望の長女・真子さん、タレントの妻・夕子さんの応援に感謝した

7位発進した横田真一(左端)。(左2人目から)キャディーを務めた長男・知己、女優志望の長女・真子さん、タレントの妻・夕子さんの応援に感謝した

◆男子プロゴルフシニアツアー ▽ファンケルクラシック 第1日(19日、静岡・裾野CC=6985ヤード、パー72)

 今大会初出場のシニアルーキー横田真一(ELPA)が1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り、首位と2打差の7位と好スタートを切った。今年の箱根駅伝で完全優勝した青学大の駅伝チームに所属する長男の知己(2年)がキャディーを務め、さらにタレントの妻・穴井夕子さん、女優志望の長女・真子さん(高校1年)も現地で熱烈応援。家族と共に戦う横田は「このチャンスをものにしたい」とシニアツアー5戦目でシニア初優勝に意欲を見せた。久保勝美(高根CC)、鈴木亨(ミズノ)、手島多一(ミズノ)が68で首位。

 やはり、家族の力は大きかった。横田真一は9番パー5で3パットのボギー。悪い流れでハーフターンしたが、9番から10番に向かう途中のクラブハウス前で愛妻の夕子さんと愛(まな)娘の真子さんが合流すると、流れは一変した。今大会は父のキャディーバッグを担ぐ長男の知己と合わせて横田家4人がそろって後半の10番パー5に向かった。

 第1打は向かい風の中、約290ヤードのビッグドライブでフェアウェーをキープ。残り245ヤードの第2打を3ウッドでピン奥6メートルに2オンを成功すると、イーグルパットは最後の一転がりでカップに吸い込まれた。夕子さんと真子さんが大きな拍手で祝福すると、横田と知己キャディーは笑顔で応えた。

 知己は大学駅伝界最強の青学大チームに所属。ちょうど、この1週間が夏休みの帰省期間のため、親子タッグが実現した。夕子さんはプレーする夫よりもキャディーバッグを担ぐ長男に熱視線。横田が16番でバーディーを奪うと、夕子さんは「さすが、知己!」と声を上げて喜んだ。

 1イーグル、3バーディー、3ボギーと、やや出入りの激しいゴルフながらも首位と2打差7位と好スタート。クラブ選択やグリーン上のライン読みなど、すべて自分で判断。プロキャディーに任せる仕事を知己に託すことはなかったが「一緒に歩いてくれただけで癒やされてプレーできました」と愛息に感謝した。

 全国から精鋭が集まる青学大駅伝チームの中で、青学高等部出身の知己の5000メートル自己ベストは15分15秒75。チームで最も遅い。「陸上につながる何かを学びたい」知己は強い気持ちを持って父のキャディーバッグを担いだ。アスリートの真剣勝負を肌で感じた18ホール。「勉強になりました。それに楽しかったです」と充実した表情で振り返った。

 後半の9ホールを歩いて応援した夕子さんは「本当に楽しかったです」と満面の笑みで話した。女性アイドルグループの「東京パフォーマンスドール」で活躍した夕子さんが「私以上のタレントになれます」と太鼓判を押す真子さんは「パパもお兄ちゃんもカッコ良かったです」と愛くるしい笑顔で話した。

 日本男子レギュラーツアー2勝の実績を持つ横田は今季からシニアツアーに参戦。これまでの4戦は、11位、10位、33位、68位。「シーズン最初はガツガツしていましたね。ガツガツしないで、ゆったりとした気持ちで優勝のチャンスをモノにしたい。実際、最終日に優勝争いをしたらソワソワしてしまうと思いますけど」と苦笑いを浮かべて話した。横で聞いていた知己は「もし、父がソワソワしてきたら、ゴルフと関係ない話をしてリラックスさせたい」とすかさずフォローした。

 動画サイトのYouTube「横田真一チャンネル」は17万人以上の登録者を持つほど、ゴルフファンの間では注目度が高い。「最終日最終組を回って目立ちたいですね」。最終日には再び夕子さんと真子さんも応援に駆けつける予定。横田ファミリーが今大会の主役になる可能性は十分にありそうだ。

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