勝みなみ、耐えた3差3位 一時単独首位も後半大失速「気持ち的には4オーバー打っているくらいの気分」


14番で第2打を放つ勝みなみ。通算8アンダー3位(カメラ・今西 淳)

14番で第2打を放つ勝みなみ。通算8アンダー3位(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 第2日(20日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)

 ツアー7勝で4位から出た勝みなみ(24)=明治安田生命=は6バーディー、3ボギーの69で通算8アンダーの3打差3位に浮上した。前半は5バーディーで一時単独首位に。後半途中から風に苦しんで失速したが耐えた。前週1打差2位で敗れた同じ相手、11アンダー首位の岩井千怜(ちさと、20)=ホンダ=への雪辱を目指し、今季2勝目をつかみにいく。

 前半と後半で別人のようなゴルフにも、勝はファイティングポーズを崩さなかった。後半の風に苦しみ、3差3位で踏ん張ったリモート会見場、逆転を見据える最終日に向けて「出ている選手の中で自分が一番いいプレーをしたら、優勝は近づく」と気合を込めた。

 現在、国内5戦連続トップ10の好調ぶりが示すように、前半は5バーディーを重ね、2差単独首位で折り返した。「ポンポンとバーディーが来て伸ばせたんですけど…」。だが、14番に状況が暗転した。第2打の直前に突風が吹いて、グリーンをオーバーし、初ボギー。「アドレスに入っていて、集中しすぎて。風がめっちゃ吹いていると思った時はもう遅かった」。ここから2度の3パットと、グリーン上でもリズムを崩した。

 ホールアウト後は「気持ち的には3、4オーバー打っているくらいの気分。納得いかず、悔しい」と表現した。それでも、「パターは持って帰って、部屋でストロークを一定にできるように練習したい」と気持ちは切り替えた。

 同じ相手に2度は負けられない。前週のNEC軽井沢72では、勝は英国から帰国初戦と強行日程の中、新人の岩井千を1打差2位まで追い詰めながらも及ばず。自身がツアー史上初の4日間ノーボギー優勝を飾った7月末の楽天スーパーレディース以来、3度目となる最終日最終組の同組で、前週の雪辱チャンスが訪れた。

 「(岩井千への意識は)ないです。自分がいいゴルフをして、上に行けるか」と再び強調した。このコースで苦手とする後半(10~18番)を克服した先に、箱根の地で歓喜が待っている。

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