岩田寛、ベスト66で首位、今季初V王手 母校仙台育英甲子園決勝進出で「一緒に優勝したい」


17番、ティーショットを打つ岩田寛(カメラ・今成 良輔)

17番、ティーショットを打つ岩田寛(カメラ・今成 良輔)

◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第3日(20日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 1打差2位で出た2015年大会覇者の岩田寛(41)=フリー=がベストスコアの66をマークし、通算14アンダーでツアー通算4勝目に王手をかけた。強い雨の中、6バーディー、ボギーなしの勝負強さを発揮。全国高校野球選手権大会で22日の決勝に臨む母校・仙台育英に向けて「一緒に優勝」とエール。金谷拓実(24)=Yogibo=は68の13アンダーで1打差2位。石川遼(30)=カシオ=は70の7アンダー7位につけた。

 寡黙な男・岩田が、雨にも負けず淡々とバーディーを重ねた。3番で1メートル半、15番では残り152ヤードからピンそば10センチにつける好ショット。東北福祉大の後輩・金谷と首位に並んだ18番で3メートルを沈め、6つ目のバーディーで締めた。7年ぶりの大会制覇に王手をかけ、「晴れてほしかった。(コースは)得意なイメージはない。良くないなりにパーオンして、パターも入った」と小さくうなずいた。

 宮城・仙台市出身の41歳。この日、甲子園では母校の仙台育英が、東北対決となった準決勝で聖光学院(福島)を破り、22日の決勝に進んだ。全国Vまであと1勝。その“吉報”を耳にしていた岩田は、報道陣に聞かれる前に「一緒に優勝したい」と自ら口を開いた。自身は21日の最終日へ「(コースを)回りながら、どういう気持ちになるのか」と静かに闘志。一足先に今季初Vを挙げ、快挙に挑む後輩たちを勢いづける。(宮下 京香)

最新のカテゴリー記事