◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ プロアマ日(24日、福岡・芥屋GC=7191ヤード、パー72)
前週、長嶋茂雄招待セガサミーカップで通算4勝目を挙げた岩田寛(フリー)は翌22日、母校の宮城・仙台育英高の夏の甲子園優勝をテレビ観戦。東北勢初優勝の偉業に感動し、須江航監督の優勝インタビューも見て「すごかったです。自分の優勝インタビューが恥ずかしいですね」と苦笑いした。
ツアー屈指のショットメーカーは21日に北の大地で、自身初の逃げ切り優勝を飾った。「記事を見て僕の思いが届いて欲しい」と翌日に下関国際高との甲子園決勝戦を控えた母校にエールを送っていた。22日、今大会会場の福岡への移動中にラジオやテレビで甲子園の決勝戦を視聴。最終的には福岡県内のホテルのテレビで、じっくりと歴史的瞬間を目の当たりにしたという。「0―0から車の中で見始めて。(初優勝を決定づける)満塁ホームランは盛り上がりましたね。初めてなんでね、104年の歴史が」と自身の優勝とダブルの喜びをかみしめた。宮城県出身の41歳は仙台育英高時代の知り合いから、「おめでとう」というLINEが頂いたことも明かした。
今大会は16度連続出場し、2014年の11位が最高成績で8度の予選落ち。「すごい苦手なコース。1回もトップ10ないんじゃないかな。グリーンが硬くて思ったよりも転がらないので、イメージと違う転がりをして。(グリーンに)乗らないし、(ピンに)寄らないし、(カップに)入らないから厳しいですね」と硬い高麗グリーンへの苦手意識を口にした。
女子ツアーで、岩井千怜が史上3人目となる初優勝から2週連続優勝の快挙を成し遂げた。「見てますよ。すごいな、と。しかも初優勝からで、どんな気持ちなのかな、と。優勝すると(疲労で)体がものすごくだるくなるので、尊敬しますよ」と18歳のニューヒロインのタフさに驚嘆した。周囲の自身初となる2週連続優勝への期待には「無いですね。優勝した次の週(試合)って予選通ったことないんで。まず予選通過ですね」とマイペースを貫く覚悟を語った。
予選2日間は、東北福祉大の同級生で2017年賞金王・宮里優作(フリー)、ツアー通算2勝の池村寛世(ディライトワークス)と同組。25日の第1ラウンドは、午前8時50分にティーオフする。