ゴルフの世界女子アマチュアチーム選手権が24日から4日間、フランスで開催される。日本女子は、全米女子アマ選手権で日本勢37年ぶり2人目の優勝を成し遂げた馬場咲希(日本ウェルネス高2年)、昨年のアジアパシフィック女子アマ選手権覇者の橋本美月(東北福祉大2年)、上田澪空(うえた・みく、共立女子二高2年)が出場し、初優勝を目指す。
2024年パリ五輪の会場となる名門「ル・ゴルフ・ナショナル」など2コースが舞台。日本女子代表は開幕前日の23日、練習ラウンドで最終調整を行った。14日まで行われた全米女子アマ選手権に続く快挙に挑む馬場は、日本ゴルフ協会(JGA)を通じて「チーム戦はやったことがなくて分からなかったけど、とにかくみんなで楽しいので優勝を目指してやりたいです」と意気込んだ。
アマチュア日本女子代表に初選出され、日の丸のユニホームに袖を通した。「自分の中ではジャパンのマークが入っているユニフォームを着て、プレーするのが夢だったのでうれしいです。でも重圧にはなっていない。うれしいです」と胸を高鳴らせた。名門コースの印象は「2つとも嫌いな感じはしなかったけど、好きという感じもしなかった。とにかく景色とかが綺麗だなと思いました」と語った。24日の初日は午前8時11分(日本時間午後3時11分)に1番からティーオフする。
19歳の橋本は「世界アマランク上位の選手もたくさんいるのでドキドキするし、楽しみです。ル・ゴルフの方は結構ハザードが多くてティーショットの置くポジションが結構大事になってくる。どっち(のコース)も重要なのはティーショットのポジションとセカンド(ショット)のピンポジションのマネジメントをしっかりしていきたい」と表情を引き締めた。
初めて欧州での試合に臨む17歳の上田は「パリはもっと堅い感じかと思いましたけど、ふつうにいい所でした。(堅いとは)貴族みたいな?漫画の見過ぎかな(笑い)。(チーム戦は)2人がめっちゃうまいから、とにかく自分のベストを尽くすしかないと思っています。目標は優勝です」と力を込めた。
◇世界女子アマチュアチーム選手権 国際ゴルフ連盟が主催し、2年に一度の開催。1964年に第1回がフランスで行われ、日本人トップアマが挑んできた。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止。アイルランドで初開催された前回の18年に安田祐香が個人戦で2位、日本女子は団体戦でも2位に入った。今大会は各チーム2~3人で構成され、約60か国が参加。ストロークプレーの個人戦と各チーム上位2人のスコアをチームスコアとし、4日間の合計で争う団体戦が行われる。