◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック 第2日(2日、山梨・富士桜CC=7541ヤード、パー71)
断続的に雨が降る中で、2009&10年大会王者の石川遼が8打差69位で出て4バーディー、1ボギーの68をマーク。通算2アンダーの暫定17位に浮上している。
午前7時50分に今季賞金ランク1位の比嘉一貴、通算2勝の木下稜介と同組で10番からティーオフ。ギャラリーを引き連れて歩いた。第2ラウンドは7番と14番のティーグラウンドが距離の長い後方に設定され、ピンが難しい位置に切られた影響で全体的にはスコアが伸びない展開となっている。
それでも石川は、初日の最難関ホールだった11番パー4で、ピン下10Mをねじ込んでバーディーを先行させた。448ヤードの難関14番パー4でも、3Mを沈めて伸ばした。568ヤードの17番パー5は、ドライバーで左のフェアウェーをとらえると、フェアウェーウッドでピン右20Mに2オンに成功してバーディーを奪った。
18番はドライバーで右バンカーに入れ、アイアンでの第2打をグリーン左奥のラフへ。3打目のアプローチが4Mオーバーして初ボギーとなった。後半は4番パー3で伸ばすと、強い風雨に見舞われながらもパーでしのいでホールアウト時点では、同組の比嘉とともにこの日のベストスコアの68をたたき出した。
「7番から雨と風が強まって本当に難しくて。そこの3ホールをパーでいけたので。ショットも悪くなかったですし、ドライバーがある程度真っ直ぐいって、アイアンでグリーンをとらえられると非常に楽になります。そこが昨日出来なかったので、それが今日できて良かったです」とうなずいた。
ラウンド中、体の開きを防ぐ仕草を繰り返した。前日は右に出ていたドライバーショットは「タイミングを調整した。まだちょっと不安はありながらという感じですね」と振り返った。
15番パー5では、“劇場型ゴルフ”でギャラリーの歓声を生んだ。ドライバーで305ヤードかっ飛ばしてフェアウェー中央へ。フェアウェーウッドでの2打目はグリーン右の斜面の深いラフへ。ウェッジでの3打目はトップしてグリーン右奥のラフへ。左足下がりの斜面のラフから30ヤードの4打目をベタピンに寄せてパーセーブし、観客をわかせた。
「3打目は右奥のラフがすごく浅かったので。ちょっとロブショット気味にピン横くらいの距離の感じでグリーンに落として。手前のバンカーにだけは入れたくなかったので、奥のラフにこぼれても良いかなと思ったらトップしちゃって」と苦笑い。「4打目もラフに沈んでいて、ここに打つなら手前のバンカーの方が良かったな、というところに行ってしまいました。30ヤードくらいを狙い通り打てました」とほおを緩めた。
過去2度制した富士桜CC。グリーン上の距離感は今大会も抜群だ。「かなり読めている感じがあるので本当に楽しいですね。内容的には今日、すごく良かったので。明日もショットの質と内容は、今日の内容を目標にやっていきたい。最終日につながっていくようになればいいなと思います」と、節目の第50回大会制覇へ向けた手応えをにじませた。