古江彩佳は首位タイ、66の渋野日向子も1差4位で2勝目好機に「悔いの残らないように頑張りたい」


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子プロゴルフツアー ポートランド・クラシック 第3日(17日、米オレゴン州・コロンビアエッジウォーターCC=6478ヤード、パー72)

 2019年のメジャー、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(サントリー)は、4打差13位スタートで7バーディー、1ボギーの66をマーク。首位と1打差の通算12アンダーの4位へと浮上した。今季初優勝となる約3年ぶりのツアー2勝目を射程にとらえた。

 ショットとパットがかみ合った。上下黒のアディダス社製のウェアに身を包んだ渋野。ブルック・ヘンダーソン(カナダ)、上原彩子と同組でのラウンドとなった「ムービングサタデー」に猛チャージをかけた。

 1番で第2打をグリーン奥のラフにオーバーして、寄せのミスでボギーが先行した。3番で1・5Mを沈めて初バーディー。5番パー5の3打目のアプローチをベタピンに寄せて伸ばした。6番も1Mを決めてバーディー。7番は7ウッドでピン右10Mに2オンに成功し、2パットのバーディー。9番は約15Mのロングパットを沈めるバーディーで喝采を浴びて、代名詞の笑顔がはじけた。

 後半も、11番でアイアンでの第2打をピン下1Mにつけて伸ばした。18番は、アイアンでの第2打をピン上3Mに絡めてバーディー締め。

 ホールアウト後、中継局WOWOWのインタビューに「全体的にショットが安定していて、ほぼほぼ良い内容で回れたかなと思います。チャンスにつく回数も多かったので、それをしっかり沈められたのも良かったと思います。すごく良い流れにつながったかな」と笑顔で答えた。

 前日苦しんだ得意のショットが、フェアウェーキープ率71・42%、パーオン率も77・78%と改善した。グリーン上も26パットで安定したプレーを披露した。19年8月以来の米ツアー2勝目に向けて1打差4位とチャンス到来。「明日も、もっと良い内容のゴルフができるようにしっかり悔いの残らないように頑張りたいと思います」とうなずいた。

 米ツアー1勝の古江彩佳(富士通)は、2打差4位で出て5バーディー、ボギーなしの67をマーク。ショットとパットの距離感が抜群で3日間でボギーは1つだけという安定した内容で、通算13アンダーで今季2勝目に王手をかけた。

 2010年に宮里藍、12年に宮里美香が制した日本人と好相性のコース。古江は「今日はパターがすごく良くて、長いのも短いのも入ってくれたのが良かったです。明日は伸ばし合いを予想しながら、しっかりアンダーで回っていきたいです」と、7月以来のルーキーシーズン2勝目を見据えた。ともに初優勝を狙うアンドレア・リー(米国)、リリア・ブ(米国)も13アンダーの首位に並んでいる。

 初日に単独首位発進した上原彩子(モスバーガー)は4打差13位で出て1イーグル、1バーディー、5ボギーの74とスコアを落とした。2番パー3でホールインワンをマークしたが、4アンダーの38位へと順位を下げた。

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