17歳・馬場咲希、“藍を知った”…宮里藍さんに自ら質問、一番の課題「体重維持」に金言もらった


全米女子アマを制した馬場咲希(右)を宮里藍さんがグータッチで祝福

全米女子アマを制した馬場咲希(右)を宮里藍さんがグータッチで祝福

 8月の全米女子アマチュアゴルフ選手権で優勝した馬場咲希(17)=代々木高2年=が23日、元世界ランク1位の宮里藍さん(37)が主宰するジュニア大会、宮里藍インビテーショナルSUNTORY(25日まで、茨城・PGM石岡GC)に参加した。約1時間半、藍さんからメンタル面やアプローチ練習法について講義を受け、馬場が直接質問する場面もあった。

 この日午後、アプローチ練習場で行われたレッスン会の終盤。司会を務めた藍さんの兄・宮里聖志(45)が33人のジュニアに質問を促すと、真っ先に馬場の手が挙がった。「試合期間中の体重維持について教えてください」。17歳の積極的な姿勢に、日米24勝の“レジェンド”も真剣に答えた。

 「一度に食べるより、こまめに食べるのがいい。エネルギーが足りなくなると集中力も散漫になるので、私は現役時代、3ホールに1回ナッツやプロテインを取っていた」と藍さん。米ツアーでは栄養補給用にバナナ、リンゴなどフルーツが各所に用意されている例を説明し、「水分とエネルギー補給も(自身の)マネジメントの一つとして、食べ物を意識することが大事」と助言した。

 レッスン会を終えた馬場は「質問は考えてきた。一番気になっていたこと」とし、「私は結構、連戦だと体重が減るのが悩み。藍プロはどういう感じで体重を維持していたのかなって。すごく参考になって、これから生かしていこうと思います」と感心した様子だった。今夏の米国遠征やナショナルチームのフランス遠征などで春先と比べ、体重は6キロ減。パワーの維持が課題の一つであり、155センチ、52キロの体で過酷な米ツアーを戦い続けた藍さんの言葉は貴重なものになった。

 記念撮影の際には「おめでとう」と祝福され、「うれしかった」と目を輝かせた。藍さんの現役時代の活躍を支えた教え「ビジョン54」の講義を受け、24日から2日間は試合が行われる。前週の住友生命レディス東海クラシック(予選落ち)から、次週は日本女子オープンが控える。「(今週は)藍プロから聞いたことを実践できるように」。将来は世界を目指し、“藍ルート”を追う逸材は3日間で多くのものを吸収する。(岩原 正幸)

 ◆咲希に聞く

 ―2年連続の参加。

 「お父さん(哲也さん)が藍プロのファンだったので、去年も参加して、今年も参加したいと思いました」

 ―「ビジョン54」の講義を受け、全員がショットを2球打った。

 「さっきの2球は(番手などを)決めて、これで打つ、風を読む、といったことをいつもより明確に考えられて、振り切ることができた」

 ―熱心にメモを取る場面も見られた。

 「アプローチの練習方法を教わり、藍プロがどんな練習をするのか気になっていたので印象に残った」

 ―藍さんへ憧れているところ。

 「英語とかゴルフ以外も努力されていて、(前回の)この試合でお話しさせていただいた時、優しく丁寧に接してくれてうれしかった。話すと緊張? 緊張よりフワフワする。不思議な感じ」

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