女子ゴルフ・松山りな、国内トッププロ並みの飛距離で国体入賞、プロテスト合格目指す…栃木国体、静岡県勢の注目選手紹介


初出場する国体に向けて練習する松山りな

初出場する国体に向けて練習する松山りな

 ゴルフ(10月5日~7日・ホウライカントリー倶楽部ほか)の女子個人と団体に、松山りな(富士見高3年)が初出場する。国内トッププロに匹敵するドライバー飛距離を誇り、今年は関東高校選手権5位、プロテスト1次試験突破と好調を維持。期待の女子高生ゴルファーが、国体入賞からプロへの道を歩む。

 飛躍の1年に、新たな1ページを刻む。初挑戦の舞台へ「8位から賞状をもらえる。そこを目指します」。団体は松原亜美(23)=静岡ガス=、北村安理(法大2年)=飛龍高出=と3人1組の総スコアで争う。松山は“お姉さん”との共闘に「優しい先輩たちなので楽しみ」とほほえんだ。

 17歳の飛ばし屋だ。ドライバーの平均飛距離260ヤードは、今季国内ツアートップに相当。昨秋のアマチュア対象のドラコンでも驚異の305ヤードをマークして優勝した。以前は「苦手な距離でも考えなしに打っていた」とスコアが不安定だったが、コースマネジメントを学んだ今季に躍進。4月にはヤマハレディースにも初出場(98位)し、プロとの真剣勝負も体感してきた。

 県内に拠点を置く焼き肉チェーン店「京昌園」の専務取締役を務める母・めいさんも、全試合に帯同してサポート。4月にプロテスト受験を決断した娘に対し、「本人が決めたことを尊重したい」と優しいまなざしを向けた。「一番の目標は、プロテスト合格です」。栃木で描く放物線が、大きな夢へとつながっていく。

(内田 拓希)

 ◆松山 りな(まつやま・りな)2005年1月15日、富士市生まれ。17歳。小学4年からゴルフを始める。164・5センチ。家族は祖父母、両親、姉。好物は焼き肉。趣味は歌うことで、好きなアーティストはアヴリル・ラヴィーン、ONE OK ROCKなど。

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