“タイガチャージ”21歳アマ、蝉川泰果アマ最少ストローク更新61で首位浮上「まさか」第3日終了


大会3日目のラウンドで11アンダーをマークし、スコアシートを手に笑顔を見せる蝉川泰果(カメラ・馬場 秀則)

大会3日目のラウンドで11アンダーをマークし、スコアシートを手に笑顔を見せる蝉川泰果(カメラ・馬場 秀則)

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第3日(24日、兵庫・小野東洋GC=7113ヤード、パー72)

 第3ラウンドが終了した。首位と6打差33位から出た、21歳のアマチュア、蝉川泰果(東北福祉大)が1イーグル、9アンダー、ボギーなしの61で回り、通算16アンダーに伸ばして首位に浮上した。過去に3人が記録していたアマチュアの18ホール最少ストローク「63」を更新。大会最少ストローク(19年=東広野GC、石川遼の62、パー71)も塗り替えた。

 “裏街道”と言われる10番からのスタートだったが、出だしで連続バーディー。15番ではセカンドショットをピン1メートルにつけイーグルを奪い、勢いに乗った。その後も順調にスコアを伸ばし、ラストは7番から3連続バーディー締め。リーダーボードの最上位まで駆け上がった。

 前日に女子ゴルフ、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで山下美夢有が、パー72のコースのツアー最少ストローク記録を1打更新する「60」をマーク。そのニュースを知った蝉川は、キャディーを務める大学の後輩と「俺らも明日、12アンダーを目指すか」と笑っていた。その言葉通りの展開に、「まさかと、(記録が)近づいてくるたびに『おおっ』と思っていた」。1打届かなかったが、文句なしのプレーで最終日最終組をつかんだ。

 昨年のこの大会で優勝を達成した、同学年の中島啓太に続くツアー史上6人目のアマチュアVへ“王手”をかけた。蝉川は「啓太の存在は、僕からするとライバルという意識で見ている。でも、いい物差しというか目標でもある。ついていけるとかではなく、ついていきたい、追い越したい、という気持ち。勝ちたい気持ちが大きい」とツアー初優勝をにらんだ。

 首位スタートの宮本勝昌(シーミュージック)、1差2位から出た大槻智春(真清創設)が通算16アンダーで並び首位。昨年覇者で、プロデビュー戦の中島啓太(フリー)は通算5アンダーで54位となっている。

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