馬場咲希さんは総合力のある選手 学びの多い1週間になると期待…諸見里しのぶさんが日本女子オープンを展望


掛け声にピースサインで応えるアマチュアの馬場咲希(カメラ・今西 淳)

掛け声にピースサインで応えるアマチュアの馬場咲希(カメラ・今西 淳)

 女子ゴルフツアーの日本女子オープンは千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で29日、開幕する。全米女子アマ優勝の馬場咲希(17)=代々木高2年=が国内メジャー初出場する注目の戦いをツアー通算9勝の諸見里しのぶさん(36)が占った。

 馬場選手は2週前のツアー(予選落ち)では、海外遠征から戻って体重の減少などで飛距離が落ちており、調整が難しいところもあったかもしれません。ただ、全米女子オープン(6月)で予選を通過し、全米女子アマ(8月)を勝ち、まだ17歳と若く、いろいろな経験を積む吸収力の高い時期です。

 体の使い方がうまく飛距離が出て、アイアンショットもコントロールできている印象です。アプローチの技術、パッティングでのブレないストロークを見ても、総合力のある選手だと感じます。今回は全米女子オープンでもキャディーを務めた坂詰和久コーチがバッグを担ぐことで、コースマネジメントでも学ぶことが多い1週間になるのではないでしょうか。帰国後は周りからの注目のされ方、環境面で変化があったと思いますが、これからもっといろんなことにチャレンジし、さらに高いところを目指してほしいですし、今回も楽しみです。

 今大会は歴代最長と距離が長く、戦略性の高いコースです。左右にドッグレッグしていたり、フェアウェーに木があるなど飛距離だけでなく、ショットを打ち分けられる精度が求められます。経験を積んだ選手が上位にくる可能性が高いと感じます。昨年大会を制した勝みなみさんはパワーもあり、高い球が武器で小技も兼ね備え、今年も期待したいと思います。前週優勝の山下美夢有さんは攻めどころ、守りどころと、コースマネジメントを徹底してやり抜く強さがあります。12番以降は難易度が上がり、一打も気を緩めることができない、注目の戦いになりそうです。(07年大会覇者、女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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