プロとして帰ってきた佐藤心結「リベンジを果たしたい」…アマで出た昨年は渋野日向子にPO惜敗


プロアマ戦に出場せず、練習場ではドライバーで打ち込み調整する佐藤心結(カメラ・竜田 卓)

プロアマ戦に出場せず、練習場ではドライバーで打ち込み調整する佐藤心結(カメラ・竜田 卓)

 女子プロゴルフツアーのスタンレーレディスホンダが7日から3日間、静岡・東名CC(6570ヤード、パー72)で行われる。アマチュアで出場した昨年大会で、渋野日向子にプレーオフで敗れたルーキー・佐藤心結(みゆ、ニトリ)が6日、雨の中の会場で最終調整。1年たってプロとして帰ってきた舞台に思いを込めた。「去年、アマチュアで出場させていただいた大会にプロとして戻って来られたのは、すごくうれしく思います。去年のリベンジを果たしたいという思いは強いです」。

 大会に向けた練習ラウンドでは、昨年大会を思い返しながらコースを回った。「去年、どこにピンが切ってあったとか鮮明に覚えている事が多くて。特に最終日の18番の右奥のピンは自分の中で一番記憶に残るホール。懐かしいじゃないですけど、(昨年)試合していた時の雰囲気を(今年も)味わえそうな気がして、ワクワクしてきました」と声を弾ませた。

 プロ1年目の今季は4月~5月に7戦連続予選落ちを経験したが、それ以降は持ち直し、9月の日本女子プロで4位に入るなど存在感を示す。4月~のスランプの原因は「気持ちの問題」という。5月のブリヂストンレディス前に若手を対象とした宮里藍さんのトークセッションに参加し、「ゴルフへの向き合い方が変わった。藍さんでも苦しい時期はあったと聞いて。誰にでもそういう時期はあるんだ、時間が解決してくれる事はない、自分から行動しないと、と気づかされた」。モヤモヤが晴れて、その翌週から予選通過し、スランプを抜け出した。

 今大会を含め、今季は残り8戦。現在メルセデス・ランク(MR)30位につけている。11月のTOTOジャパンクラシック(滋賀)は次週の富士通レディース終了時のMRで35人が出場権を得るが、もちろん意識をして戦っている。また、9月に日本女子プロで川崎春花、住友生命レディス東海クラシックでは尾関彩美悠が初優勝。同じ19歳の2人の活躍は大いに刺激になっており、「残りの試合で優勝したい。みんなについていけるように優勝したいです」。思い出の大会で今度こそ、優勝トロフィーを掲げる。

 ◇佐藤の昨年大会のVTR 第1ラウンド(R)は67で2位発進。第2Rは69をマークし、首位浮上。1988年のツアー制施行後、史上8人目のアマ優勝&日本人で最速タイのツアー4戦目Vがかかった最終日は、70の通算10アンダーで渋野日向子、木村彩子、ペ・ソンウと首位に並びホールアウト。4人でのPOは18番パー5で行われた。佐藤の2ホール目の第3打は「完璧」だったが、ピンに当たる不運もありバーディーならず。渋野が第3打を1メートル半に寄せるバーディーで制した。

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