馬場咲希、急きょ購入「ユニクロ」セーターで万全寒さ対策 「崩れることなく」国体2冠へ好発進


セーターを着てティーショットを放つ馬場

セーターを着てティーショットを放つ馬場

◆ゴルフ 栃木国体・女子の部 第1日(6日、塩原CC=6380ヤード、パー72)

 8月の全米女子アマ選手権で優勝した馬場咲希(17)=代々木高2年=は東京都代表で初出場し、4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダー。個人戦で首位と4打差の3位、3人の合計で争う団体戦では3打差の4位と好発進した。気温9度の寒さの中、前日(5日)に急きょ購入したセーター姿で奮闘。前週の日本女子オープンでローアマ(11位)獲得の勢いそのままに、国体制覇を目指す。

 馬場が、さすがの修正力を発揮した。序盤にティーショットが荒れてボギーが先行したが、7、8番とショットをピンまで2~3メートルに運び、連続バーディーで立て直しに成功。後半も13番から連続バーディーで伸ばした。「前半はボギーを打ってしまったけど、アイアンショットはいい感じだったので、何とか崩れることなくラウンドできた」と笑顔で振り返った。

 前週の日本女子オープンは11位で、アマ最上位のローアマを獲得した。今回は「女子オープンの時はラフが長かったので、(比べると)簡単というか…。グリーンは小さく、雨で昨日より転がりが遅い。止まるような球を打てていた」と、コース状況に適応してみせた。

 この日は気温が一時10度を下回るほどの冷え込み。「昨日(練習日)も寒かったので、防寒具をそろえてセーターも買ったりした。寒い感じはあったけど、そこまでじゃなく(大丈夫だった)」と、前日に急きょ購入した白色のセーターを着てラウンド。一気に気温が下がったため、チーム関係者が都代表選手3人分の「ユニクロ」のカシミヤセーターを調達。コース外でも対応力が光った。

 最新の世界アマランク(5日付)では15位から4位となり、日本人トップに浮上した。「すごくうれしかった。日本勢で一番上になれたのもうれしい」と声を弾ませた。今大会後は次週の富士通レディース、2週後のマスターズGCレディースと自身初のツアー連戦を控え「プロの試合にアマが出られるのは、当たり前ではない。すごく楽しみ」と心待ちにした。

 昨年の国体は補欠で迎えるはずが、コロナ禍で大会自体が中止になった。今回は「初めての国体で、雰囲気を楽しんでいる」と、寒さの中でも明るい表情が目立つ。最終日(7日)へ「60台を出したい」と2冠獲得へ意気込んだ。(岩原 正幸)

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