松山英樹 66で回り31位 7番のバーディーでわき出た「やっと」と「ホッ」


12番で、この日初めてのバーディーを奪った松山英樹

12番で、この日初めてのバーディーを奪った松山英樹

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第3日(15日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 49位から出た昨年覇者の松山英樹(LEXUS)は5バーディー、1ボギーの66で回り通算4アンダー。首位のリッキー・ファウラー(米国)と10打差の31位で最終日を迎える。

 インスタートの松山は12番の第2打で、奥に切られたピンの左2メートルを刺してバーディーを先行させた。16番のパー3は3メートル半の上りのフックラインを沈め、18番パー5は20メートルのイーグルチャンスからバーディー。初日からもどかしさを募らせてきたグリーン上について「前半はよかったんですけど、後半になって少し分からなくなってしまった」。折り返し後の1、2番とバーディーパットはショート。天を仰ぐ展開が続いた。

 この日もスタートからホールアウトまで、大勢のギャラリーを引き連れて回った。「松山英樹のプレーが見たい」というファンの思いに応えようと、一打に向き合い続けた終盤、再び拍手と歓声に包まれた。「『やっと』っていう気持ちと、ギャラリーのみなさんが沸いてくれたので、ホッとしました」と笑顔で振り返ったのは7番パー3。2メートルのバーディーパットを沈めると、続く8番ではグリーン左前のバンカーからの第3打をカップに放り込み連続バーディー。習志野CCの熱量が、もう一段階上昇した瞬間だった。

 「パターをあれだけ外しているので、なんとも言えないですけど」と苦笑いしながらも「7番8番でパーディーを取れたので、そこだけよかったなと思います」と振り返った。「トップとの差を考えると8アンダー、9アンダーというのが必要だった。優勝のチャンスはかなり厳しい。50台を出さないと勝てないと思うが、がんばっていきたいと思います」。日本のファンの前で、上位浮上を目指していく。

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