原英莉花、自己ベストタイ65で首位発進…今季初Vで最終戦リコー杯切符奪取だ


18番、第2打を放ちボールの行方を見守る原英莉花(カメラ・豊田 秀一)

18番、第2打を放ちボールの行方を見守る原英莉花(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー ▽NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 第1日(20日、兵庫・マスターズGC=6585ヤード、パー72)

 今季初Vを狙う原英莉花(23)=NIPPON EXPRESSホールディングス=が8バーディー、1ボギーの自己ベストタイ65で回り、7アンダーで首位に立った。昨年11月以来の通算5勝目へ好発進。「優勝してリコーへ行きたい」と今季最終戦の切符奪取に闘志を燃やした。7バーディー、ボギーなしで回った河本結(24)=リコー=が首位タイ。アマチュアの馬場咲希(17)=代々木高2年=はイーブンパーで7差54位。

 ツアー屈指の人気を誇る原のバーディーラッシュに、ギャラリーが沸きに沸いた。16ホール目までに8バーディーを量産。終盤8番をボギーでパー72の自己ベスト更新(パー71は64)こそ逃したが「終始ティーショットが安定し、パッティングで決め切れた。流れに乗れた」と笑顔の花が咲いた。

 前日にパターをピン型からマレット型に替え、グリップも太めにして「久しぶりに悩みなく打てた」。12番でこの日初、最長4メートルを沈めると次々カップイン。「今日は青い炎で。リズムを変えないことと、自分の中の熱を一定にしておくこと」と冷静さを心がけたが、3番ではガッツポーズが飛び出し「メッチャ切れるラインで、すごく難しかった。出ちゃいました」。ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 先週終了時点で活躍度を示すメルセデス・ランク41位。上位35人までのTOTOジャパンクラシック(11月3~6日)出場を逃し「メチャメチャ悔しかった」。過去4勝中3勝が10月以降のスロースターターは「(調子の上がる)タイミングが遅かった。2試合減らないように」と切り替え。今季ツアー優勝者に付与される最終戦、JLPGAツアー選手権リコー杯(11月24~27日)を見据えた。

 師匠・尾崎将司(75)のハッパも効いた。2週前、千葉県内のジャンボ邸で「いつ5アンダーを2日連続で出すんだ」と辛口エールを送られた。原は「今年中に見せてくれよ、と言われたので頑張る」と早速の好機に気合。21日の大会2日目で約束を果たし、上昇気流に乗る。(宮崎 尚行)

 ◆JLPGAツアー選手権リコー杯の出場資格 昨年大会から出場人数が30人から40人に変更された。〈1〉22年ツアー優勝者。〈2〉22年米女子ツアー優勝者で、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員。〈3〉11月8日付の世界ランク50位以内のJLPGA会員。また、昨年大会から賞金ランクによる出場資格は廃止し、大会前週までの活躍度を示すメルセデス・ランクの上位者(40人に達するまで)に一本化された。

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