川崎春花 先月初Vの19歳が2勝目へ王手 年少4番目快挙へ初の最終組「楽しみ」


9番、チップインバーディーを決め笑顔を見せる川崎春花(カメラ・豊田 秀一)

9番、チップインバーディーを決め笑顔を見せる川崎春花(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 第3日(22日、兵庫・マスターズGC=6585ヤード、パー72)

 7差7位で出た川崎春花(19)=フリー=が7バーディー、1ボギーと、この日のベストスコアタイ66で回り、通算12アンダーで首位に並んだ。9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー&メジャー初Vを飾ったルーキーが、03年度以降生まれ初の複数Vに“王手”。自身初の最終日最終組から、日本人年少4番目の2勝目を目指す。2位に3差をつけて出たツアー1勝の河本結(24)=リコー=はトップをキープ。完全Vで19年以来の2勝目を狙う。

 川崎がスルスルッとリーダーボードを駆け上がった。「初日にパッティングで苦しみ、打ち方を変えた」。好調時の動画を見直して約5センチボールに近づき、パット数が30→25→24と改善。7番で最長7メートルのパットを沈めるなど前半だけで5バーディーを奪い「前半で伸ばせて良かった」と笑った。

 初V後に2週連続予選落ち。「予選を通らないといけないと、空回りした」。だが、逆に吹っ切れた。「立ち位置をわきまえられた」とニコリ。コンビ4度で全て予選通過と好相性の高校のゴルフ部同級生キャディーとラウンドを楽しみ、好成績につなげた。

 9月は最終日4位からノンプレッシャーでの逆転V。今回は首位で、初の最終組だが「どれだけやれるか楽しみ」と軽やか。畑岡、宮里藍、笹生に続く日本人年少4番目の2勝目で、19歳の新ヒロインが真価を示す。(宮崎 尚行)

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