「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がプロパッティングツアーで準優勝も悔し涙を流す


プロパッティングツアー第18戦で準優勝を健闘したが、悔し涙を流した須藤弥勒(提供写真)

プロパッティングツアー第18戦で準優勝を健闘したが、悔し涙を流した須藤弥勒(提供写真)

 史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)は24日、宮城・大崎GC三本木Cで行われた「プロパッティングツアー2022」の第18戦で自己最高の準優勝と健闘した。しかし、弥勒は全く満足することなく「本当に悔しいです…。言葉にならないぐらい悔しいです」と涙を流しながら震える声で話した。

 パッティングツアーは、その名の通り、パットだけのグリーン上の勝負。約3メートル~約20メートルの距離で18ホールが設定され、パー36で争う。パットの名手の大人に交じって出場した11歳が大きな見せ場をつくった。弥勒は、7バーディー、3ボギーの4アンダーをマークし、プレーオフに進出した。しかし、5ホールにも及ぶプレーオフの末、惜しくも準優勝。悔し涙を流した。

 弥勒は8月に日本女子プロゴルフツアー通算23勝の横峯さくら(エプソン)の父で元コーチ兼キャディーの横峯良郎氏に弟子入り。先週は横峯氏が生活拠点を置く宮崎で強化合宿を行った。その成果を早速、示した。25日も同コースで第19、20戦が開催される。「明日(25日)も頑張ります。何より勝ちたい」と目に涙を浮かべたまま意欲を示した。

 今年からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で「ゴルフ5」と所属契約を結ぶなど、現在、12社・団体のスポンサーを持つ。11歳の弥勒は破天荒な挑戦を続ける。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、今年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。今年8月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約210ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

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