前年覇者・渋野日向子は1つ伸ばして通算1オーバーで予選通過確実「半分以上はうれしさでいっぱい」


12番ティーで笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・今西  淳)

12番ティーで笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(29日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 61位から出た渋野日向子は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算1オーバーの暫定26位でホールアウト。15番終了の金田久美子が8アンダーで首位に立ち、川崎春花が1打差の7アンダー2位につける。

 手塚、小俣の高校生アマチュア2人と回った渋野は“裏街道”で多くのギャラリーを引き連れた。開始10番でボギーをたたくなど、前半は1バーディー、2ボギー。後半の1番でバーディーも、5番のボギーで予選通過圏外へ。それでも終盤に6番で2メートル、8番で7メートルを沈めるバーディーで71で回り、1オーバーで予選通過を確実にした。

 ラウンド後は「昨日も今日も、なかなか心が安定した場面はなかったが、その中でも一打一打集中してできたことで何とか6番、8番でバーディーが取れた」と冷静に振り返った。ドライバーに関しては「良い感じで振れている。2日間はできている」と手応え。「(ティーショットの好調さが)アイアンショットにもつながってくれればいい。明日も(プレー)できるありがたみを感じながら、18ホール悔いを残さないようにプレーできたら」と話した。

 同組のアマ2人とのプレーについては「昨日も今日も、自分が(年上で)おねえちゃんというか、親目線というか。いいところを見せなきゃ、と。プロの世界も楽しいんだよと、なるべく楽しんでもらえるように積極的に声をかけた」と笑顔で振り返った。

 初日後の会見で話した「2アンダー」の目標には1打及ばなかったが、満足度を問われ「悔しいところもかなりあるが、半分以上はうれしさでいっぱい」。最終日に向け、「まずはゴルフの内容としては自分が納得のいくショットの回数を増やしたい。この2日間パー5で全然取れていないので、取り切れるように」と上位を見据えた。

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