キンクミが明かした中学時代、ツアー会場で樋口久子氏に叱られた過去「あなたの目の周り、真っ黒よ」


通算9アンダーで11年振りにツアー2勝目を挙げた金田久美子は、優勝インタビューで涙を浮かべた(カメラ・今西 淳)

通算9アンダーで11年振りにツアー2勝目を挙げた金田久美子は、優勝インタビューで涙を浮かべた(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 最終日(30日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 3打差首位から出た金田久美子(スタンレー電気)が4バーディー、4ボギーの72で回り、通算9アンダーで2位に2打差をつけて逃げ切った。2011年のフジサンケイレディス以来のツアー2勝目。11年189日ぶりのブランク優勝は1988年のツアー制施行後、最長記録となった。

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 以下、主な一問一答。

 ―長い一日だったか。

 「全体的に落ち着いてプレーできた。長い一日ではあったけど、あっという間に終わってそれだけ集中できていた。上がり3ホールでどうにか勝負のホールにしたいと思い、17番でバーディーが取れてすごく良い一日だった」

 ―11年ぶり優勝。

 「アース・モンダミンカップ(6月)の時に優勝争いして、私もここまで最終組で上位で争えるくらいになったんだと。ただ中盤から後半にかけて成績も出ず、最後まであきらめずにがんばろうという気持ちだった。ショットもパットも良くなくて、スコアも作れず、予想はしていなかった。うまくいかない方のことが多かった」

 ―来季のシードを獲得した。

 「本当にうれしい。(大会前はメルセデス・ランク)70位で、QTに行かなくていいのが一番うれしい」

 ―周りのサポートが大きかった。

 「本当にそうですね。初優勝してから11年間、なかなかうまくいかなくて。5、6年前は、全然上位を争えない。やめようとまでは思わないけど、私の描いていたプロゴルファー(人生)はこんなじゃない、と悔しかった。また勝ちたいと思っていたので、良かった」

 ―大会の冠名でもある樋口久子氏(現・日本女子プロゴルフ協会顧問)も復活劇に涙した。

 「樋口さんを見て、また泣きました。アマチュアの頃からプロの試合に出させてもらって、樋口さんには温かいお叱りの言葉もすごくたくさんいただいた。樋口さんの(名前の入った)大会で勝つことができて、すごくうれしかった」

 ―どんな事を叱られた?

 「化粧が濃いとか(笑い)。中学生(でツアーに出ていた)頃は今でも覚えているけど、大会のロッカーで『あなたの目の周り、真っ黒よ』って言われて。確かに、すいませんって言って、『髪の毛(の色)が…』とか結構お叱りをいただきました。本当にそう思うので、言われた時はちゃんと次の日から気をつけてやっていました」

 〇…金田を2011年から支える渡部彰マネジャー(41)は「感無量です。(11年ぶり優勝は)不思議な感じですね。すごく苦労していたのを見ていたので、こんな日が来るとは思っていなかった」と喜んだ。毎年、秋頃になると「いつもQT、QTって考えていたと思う」と語った。日頃の金田を「よく言えば、天真らんまん(な性格)」と明かし、「よく練習していた。体力が心配になるくらい練習する」と様子を語った。前日も会場近くのサウナまで送り届けたそうで、11年ぶりの復活優勝にはマネジャーの支えも大きかった。

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