上田桃子、完全Vへ7バーディー68で単独首位を堅持 誕生日の母を祝福「喜んでくれたかな」


7番、ティーグラウンドで山下美夢有(右)らと談笑する上田桃子(カメラ・渡辺 了文)

7番、ティーグラウンドで山下美夢有(右)らと談笑する上田桃子(カメラ・渡辺 了文)

◆全米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック 第3日(5日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)

 2007年、11年大会覇者の上田桃子(36)=ZOZO=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算14アンダーで単独首位を堅持。この日73歳の誕生日を迎えた母・八重子さんの「好きなプレー」で耐え、初日から首位を守る完全優勝&日本人最多の大会3勝目に王手をかけた。ジェマ・ドライブラ(英国)が1打差2位。山下美夢有(21)=加賀電子=が2打差3位で続いた。

 首位のドライブラを1打差で追った12番。上田はリーダーボードを確認すると、2メートル半のバーディーパットを沈めた。首位に並んだ18番も3メートル半を決めて単独首位で終え「調子は悪かったが、我慢できた」と胸を張った。

 5日は会場で応援した母・八重子さんの誕生日。トップで終えたことに「調子が悪くても前向きに。母はそういうゴルフが好き。喜んでくれたかな」と愛する母を祝福した。

 今季はメジャー初優勝を掲げていた。メジャー4戦中3戦を終え、目標に届かず「心にぽっかり穴が開いた」。10月に所属先主催の米男子ツアー、ZOZOチャンピオンシップで同ツアー1勝のティレル・ハットン(英国)とプロアマ戦で一緒に。「1打に対する集中力がすごい」と刺激を受け、闘志が戻った。

 大会は過去に11人の日本人選手が優勝。その中で複数回制したのは上田だけだ。大会最多の3勝目へ「母の喜ぶゴルフをすればいい結果になる。日本代表として戦いたい」と36歳は完全Vに挑む。(宮下 京香)

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