堀川未来夢、ベスト64 7差19位から1差2位に猛チャージ「フェアウェーから打つことに徹した」


15番、ティーショットを放つ堀川未来夢(カメラ・石田 順平)

15番、ティーショットを放つ堀川未来夢(カメラ・石田 順平)

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第3日(5日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 7差19位から出た堀川未来夢(みくむ、29)=Wave Energy=が8バーディー、ボギーなしと、この日のベストスコア64の猛チャージで通算12アンダーに伸ばした。1差2位に急浮上して、昨年大会に続く2年連続の最終日最終組に。3日目首位から2位に敗れた、1年前の雪辱を狙う。1差2位で出た稲森佑貴(28)=国際スポーツ振興協会=が、通算13アンダーとして単独首位。

 安定したショットとパットで、堀川が上位に駆け上がった。「今年は特にラフが難しい。フェアウェー(FW)から打つことに徹して回ってたら、割とチャンスについてモノにできた」。パーオン率はトップでFWキープ率が3位、平均パットも6位。好調ぶりを数字が示した。

 9年目の今季は選手会副会長に就任。チャンネル登録者数25万人超の人気ユーチューバーとして発信力も生かし奮闘中だ。台頭する若手に「いいスターがいっぱい出ていい」と歓迎。今大会でプロデビューした注目株・蝉川との収録も済ませたと明かし「近々配信する」と笑顔で“宣伝”した。

 コースに出れば全員がライバル。「ゴルフ熱にまたスイッチが入る」と勝負師の顔に戻った。昨年大会は2位に1差の首位から最終日に逆転負け。「成績が落ちてしまうと結構、言われる。頑張って両立しないと」。雪辱Vで本業の顔をアピールする。(宮崎 尚行)

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