石川遼が3年ぶりVへ2差2位浮上「あと半分ある。長い戦い。落ち着きながら」


5番で富士山に向かってティーショットを放つ石川遼。通算6アンダーの2位に順位を上げた(カメラ・今西 淳)

5番で富士山に向かってティーショットを放つ石川遼。通算6アンダーの2位に順位を上げた(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(11日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 2010、12年大会覇者で10位で出た石川遼が、4連続バーディーのスタートダッシュから66をマークし、通算6アンダーで首位に2打差の2位に浮上した。「いいスタートを切れた。今日は自分のプラン通りに行きやすいショットというか、コントロールできていた」と及第点を与えた。

 1番は6メートルを沈めて「いいパットが決まってくれた」。2番で185ヤードを6アイアンでピン右1メートルに刺し「しっかりチャンスについた」。3番パー5は第1打をドライバーでフェアウェーセンターへ運び、3ユーティリティーでピン奥8メートルへ。「いい2打を打てて、2オン2パット」。4番パー3は200ヤードを5アイアンでピン右上7メートルへ。スライスラインを絶妙なタッチで沈め「パーで十分というホール。長いパットが入ってくれてラッキーだった」と振り返った。

 ホールアウト後に石川が強調したのは「4連続バーディーの後の全部のパーの方が僕的には評価したい」ということ。ミスを最小限に抑えながら、18ホールを回り切った。17番パー3は第1打をグリーン奥に外したが、1メートルに寄せてパーをセーブ。「4連続バーディーがメインではない。それを生かすも殺すも自分次第で、今の自分にとって大事だった」と口にした。

 2012年11月11日、2年ぶりの勝利となる通算10勝を挙げ、うれし涙を流した。あれから10年がたった。19年の日本シリーズJTカップ以来となる3年ぶりの優勝へ、2打差で週末を迎える。「あと半分ある。長い戦いなので、落ち着きながらやっていきたい。明日もやることは変わらない。さらにもっと、自分を高めていけるように取り組んでいくだけ」。得意コースで、地に足をつけプレーする。

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