岩田寛 首位浮上も「途中眠くて覚えていない」 後半バーディーラッシュは「夢の中」


9番ティーショットを放つ岩田寛。通算8アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

9番ティーショットを放つ岩田寛。通算8アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(11日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 3位で出た岩田寛が6バーディー、2ボギーで連日の66をマークし、通算8アンダーで単独首位に浮上した。

 スタートの10番でボギーが先行。12番までに2つスコアを落として2アンダーとした。後半は怒とうの5バーディーを奪い、優勝戦線に再浮上した。

 ホールアウト後、開口一番“岩田節”が飛び出した。「今日は途中眠くて覚えていないです。起きていたのはスコアが悪いとき。それからバーディーを何個取ったか覚えていない。夢の中です」と真顔で静かに振り返った。

 宮本勝昌が第1R終了後に棄権し、この日は杉山知靖と2人でのラウンドになった。自然と前の組を待ちながらのプレーになった。「気温もちょうどよかったので…」。ぽかぽか陽気が睡魔を誘うなか、2~3メートルのチャンスを沈め続けた。それでも「もうちょっとショットを安定させたい」と課題を挙げた。

 今年は第50回の記念大会のため、入場無料。この日は5131人のギャラリーが来場した。「まだ堪能していないけど、明日は(石川)遼と一緒だから」。週末は、さらに大勢の観客の来場が予想される。今季2勝目へ、目の覚めるプレーをファンに届ける。

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