◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第1日(17日、愛媛・エリエールGC=6575ヤード、パー71)
来季のツアー出場資格が付与されるシード選手が決まる一戦。活躍度を示すメルセデス・ランク(MR)65位の大出瑞月(サーフビバレッジ)が6バーディー、1ボギーの66をマークし、5アンダーで2打差の5位と好発進を切った。「今日は内容的にどこが良かったのかな?という感じなんですけど…」と首をかしげるが、逆転でMR50位以内のシード権獲得へ、上位で滑り出した。
来季の“職場”を巡る大一番。2番で約8メートルを沈めてバーディーを先行させると、11番パー5は残り56ヤードから58度ウェッジでベタピン。9番から13番まで圧巻の5連続バーディーでリズムに乗った。「いい意味で周りをあまり気にしなかった。自分で精いっぱいでしたが、今日は怒ってないです」と好スコアにはうなずく。
初日、18日の予選ラウンドは19年大会を制した渋野日向子の妹でレギュラーツアー初出場のアマチュア・暉璃子(きりこ)と同組のラウンド。同じコーチに師事していたこともあるが、試合で回るのは初めて。「きりちゃん、昔よりしぶこと似ているなーって。『“しぶこ”って呼ばれるの?』と聞いたら、『呼ばれません』って」と、久々の再会には会話も弾んだ。
今季は5月頃から「背後が全部痛くて」と腰が張ったり、肩こりもあり、24歳は満身創痍(そうい)で戦ってきた。逆転で18年以来のシード権獲得へ、現時点でMR50位にいる川岸史果とは129・23ポイント差。今大会で単独3位以上に入ることが最低条件だ。「シードも(ランク55位以内で来季前半戦の出場権を得られる)準シードも奇跡じゃないですか? でもできるところまで頑張りたい」。残り3日間へ「まずはしっかり休みたい」と体の状態を整え、上位争いに向かう。