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1番、ティーショットを放つ勝みなみ (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー今季最終戦 メジャー▽JLPGAツアー選手権リコー杯 第2日(24日、宮崎・宮崎CC=6487ヤード、パー72 報知新聞社後援)
今季2勝でメルセデス・ランク5位につけ、5年連続6回目出場の勝みなみ(明治安田生命)が8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算7アンダーとしてホールアウトした。初日は1オーバーで7打差27位スタートも、トーナメントコースレコードタイの好プレーで猛チャージに成功。日本女子オープンに続く今季メジャー2勝目となる3勝目へ、好位置につけた。
隙のない、ほぼ完璧なラウンドだった。ショットで2メートル以内につけたバーディーが3つに、パットでも10メートル超で2つ。前後半で4バーディーずつと、バランス良くスコアを伸ばした。勝は「すべて良かったです。ショットはピンに絡んでいたし、絡まなくても狙った方向へ飛んでいってくれる1日で、自信を持って振ることができました。昨日は少しパットが入ってなかったけど、今日は長いのも短いのもちゃんと打てていたし、入った。本当にいい一日でした」と笑みがはじけた。
史上3人目の大会連覇を果たした10月の日本女子オープンは3、4日目にスコアを伸ばして逆転で飾った。その当時と「(感覚が)近かった感じですね」と勝。さらには、「でも、今日はいいスコアを出したけど、いつもより落ち着いているというか。2、3アンダーで回ったくらいの気持ち。調子がいいと興奮して前へ、前へと気持ちが行くけど、今までにないくらい地に足がついて回っていました」と“新境地”に至った感覚を明かした。
来季は米ツアーを主戦場とすべく、次週から始まる最終予選会(12月1~4日、9~12日の計8ラウンド)に挑戦する。今大会終了直後に帰京して、週明け28日には渡米する強行軍だ。「アメリカのQT(予選会)も残っているので、そこにも自信をつけて向こうへ行きたいなと思っています」とこの先に続く目標への意識もにじませつつ、「でも、いまはリコーカップに集中しています。目の前のことに一番、集中できている時が自信を持てている時。今日は、そんな感じでした。一打一打、自分の決めたことをやって、自信をつけていくということがあと2日でできればいいなと思います」と最高の結果での“V渡米”を見据えた。