
メジャーJLPGAツアー選手権開催コースでの練習ラウンドを行う須藤弥勒(提供写真)
史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる11歳の須藤弥勒(ゴルフ5)が近日中に、女子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯開催コースの宮崎CCで練習ラウンドを計画していることが27日、分かった。
現在、弥勒は指導を受ける横峯良郎氏のもと、2度目の宮崎合宿を行っている。良郎氏は「今回の合宿中に宮崎CCでJLPGAツアー選手権と同じティーから回る予定」と明かした。11歳のアマチュアながら現在、12社・団体のスポンサーを持つ弥勒は「数年後にはJLPGAツアー選手権に出られるようなトッププロになりたい。そのためにも今から宮崎CCの特徴を頭に入れておきたいです」と“メジャー予行練習”に向けて意欲的に話した。
弥勒は8月に日本女子プロゴルフツアー通算23勝の横峯さくら(エプソン)の父で元コーチ兼キャディーの良郎氏に弟子入り。「横峯監督」と呼ぶ良郎氏の指導を受けて、さくらと同じような豪快なスイングに改造し、飛距離が数段にアップした。
今年のJLPGAツアー選手権リコー杯は年間女王の年間女王の山下美夢有(加賀電子)が通算15アンダーで首位に並んだ勝みなみ(明治安田生命)をプレーオフで下し、今季最多タイの5勝目を飾った。弥勒は近い将来の女王戴冠(たいかん)をイメージしながら、メジャー開催コースに向かう。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、今年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。今年8月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約210ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。