
9番でティーショットを放つ河本力 (カメラ・小泉 洋樹)
◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 練習日(29日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
今季ツアー2勝を挙げ、最終戦に初出場を果たすルーキー・河本力(フリー)が29日、練習ラウンドで調整した。22歳のツアー1位の飛ばし屋は1981年の羽川豊(23歳363日)を超える大会最年少優勝へ「目標は優勝です。毎日2、3アンダーをクリアしたい。たくさんのギャラリーの方が見に来て下さると思うので、魅せるゴルフはしたいけど…自分のできることに集中。落ち着いてやりたい」と決意を示した。
この日は午前にアウトを回り、午後には一時強い雨、風で天候が荒れる時間があった。多くの選手は引き揚げたが、河本はウェッジとパターだけを持ちインを「コース見学」し、初体験のトリッキーなコースを入念にチェックした。「いや~狭い。グリーンは傾斜がやばい。ハンパない」と悲鳴をあげながらも、グリーン上でスコアを崩す選手もいる名物ホールの18番パー3は左手前のバンカーからショット、右手前のラフからアプローチ、グリーン上でパターでも球を転がし続け、最後まで居残って準備をした。
ルーキーシーズンは8月のSansan・KBCオーガスタで初優勝。10月のバンテリン東海クラシックで2勝目を挙げ、最終戦初出場を決めた。日体大時代に女子ツアー1勝の姉・結とともにギャラリーとして「勉強をしに」訪れていたという夢舞台。「ここで試合できるとは思っていなかった。すごく楽しみにしていた大会ですし、この舞台に立てることがすごい光栄で、うれしいです」と喜びをかみ締めながら、飛躍の1年を最高の形で締めくくる。