「マンスリー藤田光里」プロ初のプレーオフは国内女子ツアー最多8ホール 最後まで待っていてくれた先輩、仲間からの「お疲れさま」、、幸せを感じた


山口周南レディースで国内女子最多記録8ホールのプレーオフを戦った藤田光里(左)と母・美香さん

山口周南レディースで国内女子最多記録8ホールのプレーオフを戦った藤田光里(左)と母・美香さん

 今月2日、弾丸日帰りで北海道に父のお墓参りに行きました。例年と同じく、墓前で近況報告などをしてきました。10月末にプロ入りから仲良くさせていただいている金田久美子さん(33)が、11年ぶりにツアー優勝されました。苦しい時も、よく努力されている姿を見てきたので本当に感動した。生配信で見ていて「自分も」と奮い立ちました。

 その2週後の下部のステップアップツアー、山口周南レディースでプロ初のプレーオフ(PO)を経験しました。今年初開催のグリーンが小さい難コースで。最終日最終組で終盤までリードしたんですが新海美優ちゃん(27)に16番で並ばれました。小学生以来人生2度目のPOは、まさかの国内女子ツアー最多記録の8ホールでした(笑い)。

 POの舞台の18番は401ヤードと難易度の高いパー4でした。7ホール目までは2人ともパー。良いアプローチやパットでしぶとくパーを拾えたのは楽しかったし、自信になりましたね。日没が迫った8ホール目。私は1メートルの苦手な下りのスライスラインを外して、ボギーで決着。詰めが甘かったですが、一生忘れられない思い出にはなりました。

 約2時間20分のPOの間、佐々木慶子さん(46)や仲の良い選手たちが乗る予定の飛行機を遅らせて待っていてくださって。「お疲れ様」などと声を掛けていただけた。負けて何もつかめなかったんですけど、幸せを感じました。調子を維持して、来季出場権をかけた1次予選会(QT)は10位で通過しました。残るは最終QT(29~12月2日・岡山)。自分もできる、と信じてもう一踏ん張りしてきます。(女子プロゴルファー)

 ◆藤田 光里(ふじた・ひかり)1994年9月26日、札幌市生まれ。28歳。3歳で父の故・孝幸氏の教えでゴルフを始め、西岡中3年から北海道女子アマチュア5連覇。飛鳥未来高卒。13年にプロテスト合格。14年賞金ランク38位、15年はフジサンケイレディスで初優勝して同18位。17~21年は賞金シード入りを逃した。165センチ、56キロ。家族は母と妹、弟。「AKRacing(エーケーレーシング)」所属。

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