桂川有人、内藤ポーズ「2勝目はビシッと決めたい」…日本シリーズJTカップ12・1開幕


桂川有人

桂川有人

◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ(1日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 ハングリーな新星が今季一気に飛躍を遂げた。4月の所属先主催のホスト大会最終日。首位タイで出て得意のアイアンショットがさえて7バーディー、1ボギーの65。一度も首位を譲らずに通算24アンダーで初優勝を手にした。18番グリーン脇で照れ気味に右拳を突き上げると、「盛り上がるのでやってみたかった」と、「大好き」な新日本プロレスの内藤哲也(40)の決めポーズをマネた。人さし指と親指を使い左目を大きく広げる開眼ポーズを作り、自身と同じく海外修業を経て王者となったプロレスラーになりきって、自分で栄冠を祝った。

 高校時代はフィリピンへゴルフ留学。高精度のショットは一日12時間近い猛練習で磨いた。昨季下部ツアー賞金ランク3位の資格で、前半戦の出場権のみで今季開幕を迎えた。1月のSMBCシンガポールオープン2位で全英オープン出場権を獲得。7月の全英オープンでは「ゴルフの聖地」セントアンドリュースでメジャーデビュー。多彩なショットで予選を通過して47位となった。

 今季パーオン率は76・157%でツアー1位。しかも歴代最高記録だ。7月に内藤と初対面し「もっと恥ずかしがらずにやれよ」とポーズの仕方に注文をつけられた。「2勝目はビシッと決めたい」と桂川。すり鉢状に観客席に囲まれた、東京よみうりCCの18番をその夢舞台にする。(榎本 友一)=おわり=

 ◆桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日、愛知・清須市生まれ。24歳。祖父の勧めで4歳からゴルフを始める。通信制の愛知・ルネサンス豊田高から日大に進み、18年に日本学生選手権優勝。20年にプロ転向し、21年に下部ツアー初V。今季国内ツアー1勝で賞金ランク5位。11月に米下部ツアー最終予選で来季序盤戦の出場権を獲得し、来年1月から参戦予定。家族は祖父と母。167センチ、70キロ。

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