池村寛世、午前4時起きW杯観戦から好プレー「勝てるとは思ってなかった」今季最終戦第2日


1番ティーショットを放つ池村寛世(カメラ・今西 淳)

1番ティーショットを放つ池村寛世(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第2日(2日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 首位と8打差28位から出た、ツアー通算2勝の池村寛世(ディライトワークス)が6バーディー、3ボギーの67で回り、通算イーブンパーとしてホールアウトした。第1組スタートでまだ後続がプレー中だが、この段階でこの日のベストスコアをマークして巻き返した。

 日本列島が沸いた“ジャイアント・キリング”を見守った1人だった。池村はこの日の早朝、午前4時にキックオフしたカタールで開催中のサッカーW杯・日本―スペイン戦の話題を振られると、「もちろん、起きて見ました」と目を輝かせた。

 鹿児島県出身の池村自身、香月小時の2年生から4年生まで学校の部活に所属していた元サッカー少年。「見るのも、やるのも好きですね。今回の日本戦は全部見てますし、優勝候補(のチームの試合)だったりも。風呂に入りながらとか」。今年7月に国立競技場で行われたフランスの強豪チーム、パリ・サンジェルマン―川崎の試合も生観戦したサッカー通だ。

 強豪スペインを撃破した日本に「勝てるとは思ってなかったです。うまいこといって、引き分けで終わって、グループステージを突破できればいいなと。携帯でドイツ―コスタリカ戦も見ながら」と興奮気味に明かした。日本はグループ首位で決勝トーナメントに進出。「また日本戦が見られるっていうのが、楽しみ。次はクロアチアですね」と胸を躍らせた。

 本業のゴルフでは初日に出遅れたが、「ショットは悪くなかった」と振り返った言葉通りに2日目で挽回。池村は「今日はパターもすごくイメージが良くなって、つかんできたので、あと2日間が楽しみだなと思いながら、最後の方は回っていました」と手応えをにじませた。

 早起きからの午前9時スタートで、午後1時前の取材対応時には「いま、相当眠いです。残り3、4ホールは眠たくてしょうがなかったですね。練習場の時が一番、目がパキパキしていました。あの頃が一番、体が起きてました」と苦笑いも。それでも、「まあ、スタートが早かったので、ちょうどいいかもなとも思って。もともと午前6時半出発予定だったんで、ちょうど良かったです。これが最終組とかだったら、大変。良かったのかな、初日が悪かったのも」と前向きに捉えた。サッカー日本代表からもらった刺激も力にして、残り2日間でさらに上位浮上を狙う。

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