川崎春花、新人戦優勝へ「特別な大会。私も並べるように」歴代覇者に不動裕理、上田桃子ら


5アンダー単独トップで終え、笑顔を見せる川崎

5アンダー単独トップで終え、笑顔を見せる川崎

◆女子プロゴルフ新人戦 加賀電子カップ 第1日(8日、千葉・グレートアイランドC=6482ヤード、パー72)

 昨年11月の最終プロテストに合格した21人が参加するルーキー頂上決戦が開幕した。2日間36ホールのストロークプレーで争われ、第1ラウンドで、今季9月のメジャー、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、10月のNOBUTA GROUP マスターズGCレディースで2勝と活躍した川崎春花(村田製作所)が5バーディー、ボギーなしの67とマークし、5アンダーで堂々の単独首位発進を決めた。

 18ホール中17ホールでパーオンに成功するなど得意のショットがさえた。5位に入った11月のツアー、伊藤園レディスと同じコースで行われており、「今日はショットの感触がすごい良かったと思います。コースも覚えていたので、自信を持ってプレーできていました」と胸を張った。

 序盤は課題のパットを決めきれず、流れに乗り切れなかった。そんな中迎えた7番パー3(151ヤード)。8アイアンでピン奥4メートルにつけると「今日の課題が決め打ち。ここに向いて、ここに打つ、ことだけを考えて打ったのでプレッシャーなく打てました」とフックラインを決めて流れをつかみ、9番まで3連続バーディーを奪った。

 後半は13番、15番のパー5でバーディーを重ねた。同組で下部のステップアップツアー5勝の桜井心那が「差を感じた」と明かす、ショットの精度に加え、課題のパットでも「最初の方はストロークが少し気持ち悪くて、そこを修正しつつ回っていて。後半になるにつれて、修正できてなんとかアンダーで回れたことは良かったです」。満足はしていないが、ラウンド中の修正力を発揮し、スコアにつなげた。

 川崎は一生に一度の今大会を「特別な大会」と位置づける。歴代優勝者には1996年の不動裕理、04年の横峯さくら、05年の上田桃子、08年の森田理香子ら元賞金女王が名を刻んできた。川崎は今季ツアーで、同組で回ったことがある07年賞金女王の上田を尊敬しており「人柄も素晴らしい方。私もそんな選手になりたい。憧れています。今、活躍されている有名な先輩方もたくさん優勝されているので、私もそこに並べるように頑張りたい」と決意した。

 地元・京都での今季初勝利は、最終日に4打差4位からまくっての逆転V。2勝目は首位タイから最終日最終組で優勝争いを演じ、逃げ切った。9日の最終日は1打差2位の高久みなみ、2打差3位の須江唯加と最終組でスタートする。「(優勝争いは)相手を意識してしまうので、意識しないでいこうというよりは、意識しながら、どれだけ自分のプレーができるか」とメジャータイトルホルダーは力強く言い切った。

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