JLPGA栄誉賞を受賞しトロフィーを手にする勝みなみ（カメラ・今西 淳）
日本女子プロゴルフ協会（ＪＬＰＧＡ）は２１日、都内ホテルで年間表彰式「ＪＬＰＧＡアワード２０２２」を開催した。
勝みなみ（明治安田生命）は、ＪＬＰＧＡ栄誉賞と特別賞（ＪＬＰＧＡブライトナーとして）をダブル受賞した。今季は３４試合に出場して楽天スーパーレディース、日本女子オープンでツアー２勝。トップ１０入りが１６回（４位）で、メルセデス・ランクは４位と活躍した。
さらに、国内ツアー終了後の１２月には渡米し、米女子プロゴルフの最終予選会（ＱＴ）に挑戦。通算２４アンダーで５位に入り、４５位までが得られる来季ツアー出場資格を得た。国内ツアー通算８勝の２４歳は、来季から主戦場を移す米女子ツアーに向け、「来年はアメリカで１勝したいです」と壇上で誓った。
表彰式後の会見で、勝は米ツアーの最終予選会を振り返り「８日間、すごく長かったなと感じたし、母が重いクラブを担ぎながら、すごくしんどかったと思うけど、それを感じさせないくらい頑張ってくれて心強かったです。来年、アメリカでできるのは、今の実力を試せると思うので楽しみです」と目を輝かせた。飛距離などには手応えも得た様子で、「（飛距離は）負けていなかったと思います。このままでもやれると感じたけど、もう少し距離と安定性がほしいと思ったので、そこはトレーニングで改善していきたいです。行くからには成績を残したいと思っているし、去年も古江選手がルーキーイヤーながら１勝したのは、自分もできると思えるので、自信を持ってアメリカへ行って頑張りたいです」と力を込めた。
具体的な渡米時期などはまだ未定だが、新たな挑戦に胸を躍らせている勝。アメリカで、ゴルフ以外にやりたいこととして「でっかいピザを１人で食べてみたいです。ハハハ。サイズ感が、すごいじゃないですか。それを１人で食べられるか１回、やってみたい。日本だと小さいじゃないですか。頑張ったら、食べられるので。アメリカサイズのピザを１人で食べられるか、やってみたい」と報道陣の笑いを誘った。ほかにも、大リーグ観戦やニューヨーク観光などを挙げて、笑みが絶えなかった。
２０日に発表された来季のツアー日程で、新たに４日間大会となった所属の明治安田生命レディス（３月９～１２日、高知・土佐ＣＣ）には、現段階で出場の意向も。来季へ向けて、勝は「もう少し、パー５に重点を置きたいと思いました。３打目とか、そこは３メートル以内に寄せて、バーディーチャンスにつけられるような自信をつけていきたいです。あとはフィジカル面。構えた時にちょっと力の入る構えをずっとしていたけど、ＱＴでボールとの距離を詰めて、自分がラクに構えて打つスイングに変えたら、すごく良くなって。そこをさらに自分のモノにするためのトレーニングをしていきたい。今までやってきたものプラス、新しいトレーニングをいまトレーナーさんとやっています」とさらなる成長に意欲を示した。