ゴルフ・中島啓太が日体大を卒業 日本ハム・矢沢宏太とサインボール交換し「いつか対談したい」


日体大の卒業式で理事長賞表彰を受けるゴルフ部の中島啓太(カメラ・佐々木 清勝)

日体大の卒業式で理事長賞表彰を受けるゴルフ部の中島啓太(カメラ・佐々木 清勝)

 男子ゴルフでツアー1勝の中島啓太が15日、日体大の東京・世田谷キャンパスで行われた卒業式に出席した。同学年でプロ野球の日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手、柔道女子で2021年東京五輪金メダルの阿部詩らとともに、競技で顕著な成績を残した学生に贈られる優秀選手賞、理事長賞を受賞。黒のスーツ姿で仲間と記念撮影するなどし、門出を祝った。

 「僕は高校も通信制だったので、学校に通ってみんなと会うということがなかったけど、大学に入って、寮にも入って、部活でみんなと過ごす時間が、すごく楽しかった。4年間がすごい早かったし、いろんな出会いもあった。他のアスリートの仲間もできて、すごく内容の濃い4年間でした」

 大学3年時の21年のツアー、パナソニックオープンで石川遼、松山英樹らに続くアマチュア優勝。同年に目標としてきたアジア・パシフィックアマ選手権も制した。大学4年に上がり、ゴルフ部の主将に就任した昨年はマスターズ、全米オープン、全英オープンのメジャー3大会に出場。昨夏にはアマチュア世界一に贈られるマコーマックメダルを2年連続で受賞。4年間で大きく飛躍し、同9月にプロ転向を表明した。

 この日、理事長賞を隣で受け取った矢沢とは、ゴルフ部と野球部は練習場も近いことから、食事にも出かける仲。「矢沢君のニュースは何回も見てきた」と競技は違えど刺激を受けてきた。21年秋のアジア・パシフィックアマ選手権V後には互いにゴルフボールと野球ボールにサインを入れて交換した。「僕はもっと強くなって、いつか対談したいなと思います」と近い未来を思い描いた。

 ツアー本格参戦1季目の今季は、30日開幕の東建ホームメイトカップ(三重・東建多度CC名古屋)で国内初戦を迎える。「プロとして優勝することが一番の目標。来年、海外に挑戦できるように。日体大で学んだことをしっかり生かしていきたい。後輩たちがついてきてくれるようなアスリートを目指して頑張りたい」と活躍を誓った。

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