女子プロゴルフツアーのアクサレディス宮崎は24日から3日間、宮崎・UMKCC(6565ヤード、パー72)で開催される。前週のTポイント×ENEOS最終日で最大8打差リードから逆転され、6打差3位に終わった上田桃子(ZOZO)は23日、プロアマ戦に参加後「(先週のことは)WBCを見て忘れました」と、侍ジャパンの劇的な優勝を力に変えたことを明かした。先週、大逆転優勝を飾った青木瀬令奈(リシャール・ミル)は体調不良のため、欠場となった。
プロアマ戦の最終9番パー4。上田の第2打はピン上1・5メートルに着弾した後、傾斜で戻り、カップをかすめて手前50センチに止まった。前戦の逆転負けを払拭するようなスーパーショットを見せた。
失意の上田に力を与えたのはWBCの侍ジャパンだった。チームの精神的支柱となったダルビッシュ有(パドレス)は同い年で親交がある。「ダルビッシュ君は打たれても表情を変えず、凜(りん)としていた。その姿が印象的でした」と上田は感銘を受けた表情で話した。
準決勝でサヨナラ打、決勝で本塁打を打つまで苦しんでいた村上宗隆(ヤクルト)は同じ熊本県出身。「熊本の後輩なので応援していました。大事なところで打つのがスターと思いました」と話した。投打で活躍した大谷翔平(エンゼルス)については「アスリートの鑑ですね」と絶賛した。
今週はWBCの本大会前に侍ジャパンがキャンプを行った宮崎が舞台。WBCの熱気が残る地で上田はリベンジを期す。