
最終9番、3アンダー6位でホールアウトし稲見萌寧(右)とタッチを交わす山内日菜子(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 第1日(30日、静岡・葛城GC山名C=6480ヤード、パー72)
山内日菜子(26)=ライク=が頭脳的なマネジメントで1988年のツアー制施行後、4人目となる初優勝から2週連続Vへ向けて好発進を決めた。3バーディー、ボギーなしの69。首位と2打差の6位につけた。ピアノが趣味で今大会の優勝副賞「ヤマハグランドピアノC3X(275万円)」獲得に目を輝かせた。17年、19年賞金女王・鈴木愛(28)=セールスフォース=、通算3勝のささきしょうこ(26)=日本触媒=が5アンダーの首位に並んだ。
* * *
ツアー優勝者として臨む初戦で山内が好スタートを切った。20―21年賞金女王の稲見、ツアー2勝の吉田と同組で堂々のプレーでギャラリーを沸かせた。首位と2差6位に「すごく一日楽しくプレーすることができました」とほほ笑んだ。
冷静なマネジメントが光った。パー5で3つ伸ばした。10番から出て15番は第1打で3ウッドを握り、3打目を1メートルにつけて伸ばした。18番と3番も、4ユーティリティーで第1打を放って3打目を寄せて伸ばした。「しっかり刻んでチャンスにつけられました。ロング(パー5)は課題としていたのですごくうれしい」。レギュラーツアーに本格参戦した19年はパー5の平均スコア4・9915で96位と低迷。「最近は3打目に何ヤード残して、何番で打つというのができています」と成長を実感する。
初優勝から2週連続Vなら昨年8月の岩井千怜以来ツアー4人目の快挙だ。今大会の優勝副賞は高級グランドピアノ。「グランドピアノは弾いてみたいです」と大好きな4人組バンド「SEKAI NO OWARI」の曲を電子ピアノで弾くのが趣味という26歳は目を輝かせた。(榎本 友一)