藤田光里、繰り上がり出場から異例の予選突破!「今週は出られると思っていなかった」4人欠場し出場権獲得


18番で第2打を放ち笑顔を見せる藤田光里。通算1オーバーで予選を通過した(カメラ・今西 淳)

18番で第2打を放ち笑顔を見せる藤田光里。通算1オーバーで予選を通過した(カメラ・今西 淳)

◆日本女子プロゴルフツアー ヤマハレディース葛城第2日(31日、静岡・葛城GC山名C=6480ヤード、パー72)

 ツアー1勝の藤田光里(28)=AKRacing=が異例の形で21年11月以来のレギュラーツアー予選突破を果たした。3月27日の主催者推薦選考会で落選したが、欠場者が4人出てQTランク(ツアーの優先出場順位)で繰り上がり出場。5差36位で出て2バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの73で通算1オーバーの55位で決勝ラウンドにコマを進めた。2日連続の67で回った通算17勝の鈴木愛(28)=セールスフォース=が10アンダーで単独首位。

 人気プロが珍しい形で今季初の決勝ラウンドへと進んだ。藤田光は16番で残り146ヤードから7アイアンでベタピンにつけるバーディーを奪い、予選通過圏内に滑り込んだ。「今週は出られると思っていなかったので、本当に良かった」と喜んだ。

 日本女子プロゴルフ協会関係者も「かなり珍しいですね」と認める異例の予選突破劇となった。主催者推薦選考会では3打及ばずに27位で落選。だが、昨年のQTランク52位の資格で欠場者が出たことで今大会出場権を獲得。3月29日に都内の自宅で、愛猫マンチカンの「マリ様」と戯れていると繰り上がり出場の吉報が届いた。「無理だろうと思っていました。招き猫ですね」と笑った。

 WBCをテレビ観戦し、侍ジャパンの雄姿に刺激された。北海道出身で元日本ハムの栗山英樹監督、白井一幸ヘッドコーチ(ともに61)とはゴルフ番組で共演するなど面識があり、大谷翔平投手(28)と同じワンダフル世代。「とても身近に感じながら見ていました。私のファンの方もバーディーを取ると、ペッパーミルポーズをしてくれて。私も頑張ろう、と思いますよね」と藤田光。愛猫家は猫の世話のためにホールアウト後に一時帰宅。残り2日間、笑顔で大会を盛り上げる。(榎本 友一)

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