石川遼「今の順位は正直、興味度としては高くない」 トップタイで最終日へ


17番、バーディーパットを決めて笑顔を見せる石川遼 (カメラ・馬場 秀則)

17番、バーディーパットを決めて笑顔を見せる石川遼 (カメラ・馬場 秀則)

◆男子プロゴルフツアー開幕戦▽東建ホームメイトカップ 第3日(1日、三重・東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71)

 5位で出た石川遼(カシオ)が1イーグル、6バーディー、3ボギーの66で回り、この日のベストスコア64をマークした星野陸也(興和)と通算14アンダーで首位に並んだ。

 初日の10位から徐々に順位を上げ、3日目に一番上までたどり着いた。「素直にすごくうれしい。自分も悪いプレーはしていないと思うし、コツコツと積み重ねているもの、練習していることはある程度はできているなっていう実感はある。それがトーナメント大会として限られた4日間の中で、ある程度数字につながっているっていうのはうれしい」と笑顔を見せた。

 後半はパーだった16番以外でスコアが動く激動のラウンドになった。12番パー5は第1打をドライバーでフェアウェーへ運び、残り216ヤードから5アイアンでピン奥10メートルに2オン。沈めてイーグルを奪った。「内容自体は前半後半も変わらないし、昨日からそんなに変わらないかなという感じ」。2020年春から大幅なスイング改造に取り組んでいる。「根拠あるスコア」を求める今の石川は、一喜一憂しない。

 プレー内容について冷静に振り返り、開幕戦の最終日を首位で迎えることにも力みはない。トップタイで迎える最終日は過去8戦あり、優勝は2010年三井住友VISA太平洋マスターズと、15年ANAオープンの2回。「ここからまだリーダーボードの上位の選手は変わってくる。最終組に入れたことはすごくいいことだと思うし、うれしいことだけど、今の順位は正直、興味度としては高くない」と言った。

 3年ぶりのツアー優勝となった昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズでプレーオフを戦った星野と、再び最終日最終組で優勝を争う。「僕は順位よりも誰と回るかの方が興味があるので、そこは本当に楽しみにしている。(最終日は)緊張感も高まっているし、各々ストーリーがありながらの最後の18ホール。この人と回ると楽しいなと思う選手と最終組で回れるのは、これ以上ない楽しみ」。初の開幕優勝と通算19勝目というハッピーエンドへ、ストーリーを紡ぐ。

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