通算4勝の原英莉花は71で4差9位 仲の良い後輩の単独首位・鶴岡果恋とのV争いに「面白い。頑張ります」


1番ティー笑顔を見せる原英莉花(カメラ・今西  淳)

1番ティー笑顔を見せる原英莉花(カメラ・今西 淳)

◆日本女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 第3日(1日、静岡・葛城GC山名C=6480ヤード、パー72)

 原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は、5打差8位で出て5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回った。首位と4打差の通算6アンダーで、最終日逆転で2021年11月以来のツアー5勝目を目指す。

 同じ1998年度生まれの「黄金世代」高橋彩華、藤田さいきと同組で、大ギャラリーを引き連れてのラウンド。前半から派手なプレーで歓声を浴びた。1番で幸先良くバーディー発進すると、2つ伸ばして迎えた5番パー5では落とし穴にはまった。

 2オンを狙った第2打がグリーン左横の池の縁へ。池ポチャは免れたが「木みたいなところに立っていて、(池に)落ちそうでした。(池の中の)おたまじゃくしが見えましたもん」と苦笑い。足場の悪いライからのアプローチは寄らず、痛恨の4オン2パットのダブルボギーを喫した。それでも、続く6番は2・5Mを沈めてバーディーを奪い返した。

 最終18番パー5は、残り80ヤードから50度ウェッジでの3打目がカップをかすめた。1メートルのバーディーパットを沈めると、悔しそうな表情を浮かべて喝采を浴びた。「18番は(イーグルを)狙っていました。5番はバーディーを取らないといけないと思って、あのピン位置だとああやって攻めるしかないと思った。バーディー先行の中でボギーやダボを打って、もったいなかったですね」と反省の言葉を口にした。

 同じ横浜市出身で、湘南学院高の1学年後輩の鶴岡果恋が7バーディー、2ボギーのベストスコア67をマーク。通算10アンダーで単独首位に浮上し、初優勝に王手をかけた。「果恋、頑張ってますね。地元の練習場も一緒で、一緒に遠征に行ったりもしていました。可愛いですし、仲良いですよ。今もご飯にも行きますし」と明かした。

 原が小学5年の時に初対面し、「天才少女でした。上手でしたし、天才肌な感じがあった」と振り返る。神奈川県ジュニアなどの大会で、アマチュア時代から優勝争いも繰り広げてきたという。プロで初めてV争いする位置で最終日を迎えるが「面白いですね。頑張ります」と笑顔でうなずいた。ツアー屈指の飛距離を誇る先輩、後輩対決にも注目が集まりそうだ。

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