国内賞金王の比嘉一貴、マスターズ会場で初練習に「ドキドキした」 松山、片山から助言も


初のマスターズに挑む比嘉一貴(右)、左は岡本史郎キャディー、中央は父・洋さん(カメラ・岩原 正幸)

初のマスターズに挑む比嘉一貴(右)、左は岡本史郎キャディー、中央は父・洋さん(カメラ・岩原 正幸)

◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 マスターズ 練習日(3日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7545ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)3日=岩原正幸】昨季日本ツアー賞金王で、特別招待選手として初出場する比嘉一貴(27)=フリー=が前半9ホールの練習ラウンドで調整。東北福祉大の先輩で21年大会覇者の松山英樹(31)、09年大会4位の片山晋呉(50)から助言を授かったことを明かし、来年度の出場権を得られる12位以内を目標に掲げた。

 比嘉はコースに入場する前から気持ちが高ぶっていた。「気疲れじゃないけど、ドキドキした。夢に見たマスターズ。ずっと来たかった場所にやっと来られた」と全面緑色の広大な舞台を存分に楽しんだ。

 1番から9ホール、グリーン周りと傾斜の強いグリーンを入念に確かめた。「テレビで見るより難しい。非常に神経を使って打たないと」。6番パー3ではセンターを狙ったショットが傾斜をつたい、30センチにピタリ。パトロン(観客)を沸かせ、「本番だと何倍もの歓声になると考えたら、すごくいい瞬間だった」と喜んだ。

 1月には片山からバンカー、アプローチ、パターに関するマスターズ対策の練習法を授かったという。憧れの松山からも木曜日の開幕からコースが一変することや、「170ヤード前後で左足下がりのセカンドショットが必要になる」と具体的な助言を受けたことを明かした。4日には松山と練習ラウンドを共にし、さらに吸収する構えだ。

 身長158センチの小さな体で昨季国内で4勝を挙げ、賞金王に輝いた。「特別招待で呼んでいただいて、すごくラッキー」と比嘉。目標は「来年の出場権を得られる順位に入れば先につながる」と12位以内を果敢に狙う。感動の気持ちを抑えるかのように「自信を持ってやりたい。気持ちの面で押されないように」と言い聞かせた。

 〇…松山はこの日午後から夕方まで、約2時間20分、パッティング、ショット、アプローチなどで調整した。前週のテキサス・オープンは15位で、大会後に「もう少し安定すれば来週も上位に行けるのでは」と話していた。前週大会では口の周り、顎にひげを生やしていたが、この日はすっきりした姿で会場に現れた。

最新のカテゴリー記事